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2010年5月 3日 (月)

第9地区

「第9地区」見てきました。公式サイトはこちら

ビジュアル的になかなかとっつきにくいですがw「パイレーツオブカリビアン」のデイヴィ・ジョーンズおよびそのお友達たちが画面いっぱいに展開しても大丈夫、な方は是非どうぞ。
とても深いトコロをついてくる映画です
もう公開からだいぶ日が経ったので以下ネタバレ気味に。

映画最後まで見終わって、どこが一番心にズシッと残っているかといえば、やはり最初の冒頭部分でした…エイリアンが「難民」となり「難民キャンプ」が「スラム」と化していく過程。今世界中で紛争の種になっている、民族問題、南北問題の根幹に横たわる「やりきれなさ」がメタファを通して丁寧に描かれています。人類皆兄弟という言葉の薄っぺらさが自分の問題として迫ってくるのです。
姿形から「エビ」と呼ばれる彼らの中にはごく真面目な理系の人もいて、その子供はさらに天才プログラマで、とっても可愛くて、お父さんの失態を補って余りある大活躍をします。ところどころに心和ませる台詞があり、このへんは上手に感情移入させてくれます。でも冒頭のシーンが頭をかすめるのです。現実の世界が今直面している問題、すなわち、パーソナルな交流を集団としての交流に敷衍出来ない、その無力感が、彼らの姿に対する抵抗感によってさらに増幅され、何度も思い出させられます…まるで実体験しているかのように。
最後の方で、ヨハネスブルグ中の人が一斉に空を見上げるシーンが有るのですが、その時見ている自分も何だか晴れ晴れとした爽快な気分になっていることに気づいて嫌になります。でも、そういうこと、なんだろうと思います。本音を剥き出しにするのは品のない行為ですが、自分の本音がどこにあるのかは直視しておいた方がいいのです、たぶん。

もう一人の主人公、人間サイドの人物が、途中の戦闘シーンで乗り込むエイリアンの簡単モビルスーツが、エヴァに似てると思ったのはないしょですw







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