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2008年10月 9日 (木)

物理3連発(汗)

門外漢の私が身の程知らずにも物理ネタ3つ目、です・・・

ノーベル物理学賞は素粒子理論の3氏

このリンク先は比較的わかりやすくタダシク(汗)説明がなされていると思いますのでよろしければご覧下さい。
3氏の中で、大変申し訳ない事ながら益川・小林両氏のお名前は初耳だったんですが(汗)南部先生という方のお名前は何度も耳にしていました。小柴氏を筆頭に日本の物理学研究者はもちろん、海外の物理学者までがノーベル賞を取るたび、「僕より先にナンブ先生がとるべきだ」と強く推していたからです。今回受賞した益川氏も「(自分のことより)ナンブ先生が賞を受けられたのが何より嬉しい」と男泣きしていました。

今回受賞の益川氏と小林氏は理論屋さんです。お2人の中では益川氏が天才肌、小林氏が秀才肌で、益川氏が考えをまとめ小林氏が理論として検証する、という役割だったようです。それを実験で検証するのが小柴氏のような実験屋さんです。益川氏は、ノーベル賞もらうより自分の理論の正当性が実験で確かめられたことの方が嬉しかった、と述べて記者に笑われてましたが、逆に言うと、このくらいの世界になると、理論を立てその正しさを実証する、にたどりつくだけでも、膨大な人手と年月を要する、すーごいタイヘンな事なんだということがわかります。
でさらに、その益川氏のような理論屋さんは、無から理論を立ち上げるわけではなくて、目に見えない世界、地球にいてはわからない世界について、あるイメージやモデルを思い浮かべて、それについて理論を立ち上げ検証するわけです。そのもともとのモデルに、美しい、理にかなっている、きっとそうだと思わせる「何か」があると、物理屋さんたちはもう砂糖に群がる蟻のようにそのイメージの検証を始めます。で、話が一気に壮大になりますが宇宙の創始からはじまるモノの最小単位、素粒子理論の世界で、最初の一矢、大河の一滴となったのが今回のナンブ先生の「クオークは対にはなっていない」理論だったわけです。

何か1つのものができあがると、最後にそこに手を下した人が一番見えやすいので、賞賛を受けるのもその人になりがちです。実際にモノが出てこない理論の世界になると尚更です。でもその数式だらけの「イメージ」を見た人、考察した人、検証して見た人、実験してみた人たちは、わかっているんですね。自分たちは壮大な真理を証するためのコマに過ぎない、ということが。50年近い検証期間を経ても尚揺るがない、凄い「真理」を最初に言い当てた人こそが実は本当にスゴいんだということが。

この話がニュースになってからというもの、テレビや新聞の記者さんたちは本当に一生懸命に説明してくれています。中には、「原子核のまわりを原子や分子が回っているわけです」(回っているのは電子ですが)とか、「素粒子が爆発してビックバンという宇宙の始まりがはじまったわけです」(ビックバンの結果生まれた素粒子が対になっていない、というのが今回の話なんですが)とか、門外漢の私でもビックリするようなトンデモ説明が多々ありまして、そういうの聞く度にキモチがなんとなく沈んでしまうんですが。益川氏は受賞のインタビューの中で、若い後輩「研究者」たちに、言葉の逆の意味で「眼高手低」という言葉を贈っていました。志は高く、しかし手は着実に最初の第一歩から動かしていくのが物理屋さんの使命。誰の目にも触れないところで日々悶々としている後輩諸氏にも、その「熱い思い」を絶やすことなく頑張ってほしいと思います。

偉大な功績を挙げた受賞者はもちろん、メタルの魔術師も、天才数学者も、きっと、同じ思いを抱いていたと思うので。

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