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2006年10月24日 (火)

園監督"HAZARD"を語る

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シネマトピックスで、園監督がインタビューに答えてイロイロ語っておられます。元記事へは写真からどうぞ。以下抜粋。

―衝動的なものの中にも、なにか反社会性みたいなものを感じたんですが、やっぱりそれは9.11の直後ということであの事件がこの映画に影響を与えていたりしたんでしょうか?
うーん・・・逆に邪魔でしたねぇ。反社会性というか、僕の大好きな『明日に向って撃て』とか、『俺たちに明日はない』とか『タクシードライバー』とか僕の中の大好きなそういったアンチ・ヒーロー型のアメリカ映画みたいなものをやりたかったんですね。確かにアンチ・ヒーローということは反社会的かもしれないけど、もうすでにファンタジーですよね。僕が同じものをつくりたいっていうなぞり方をしたんですよ。だから、ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンがどっかの銀行強盗するみたいな、ああいう感じでやりたいなっていう。だから反社会的って言えば、反社会的かもしれないけど、ディズニーランドのカリブの海賊と同じで、カリブの海賊も反社会的な存在ではあるけど、でも今ああいうことをやることはファンタジーになるじゃないですか。それと同じですね。今やってるジョニー・デップのあれ(パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズ)だって、反社会的なことやってますけど、ノリはそれと同じですよね。だから、反社会的なことやっているようで、反社会的なことをやろうとしている映画ではないんですよね。
―オダギリさんをキャスティングしたのもそういったところですか?当時オダギリさんて、今ほど知名度はないですよね。
ないですね。素朴でウブな田舎の少年でした。泥がついてましたね、靴に(笑)。田んぼのあぜ道歩いてきたみたいな(笑)
―(笑)。
そこがよかったんじゃないかな。垢ぬけてない感じがあって、主人公にそっくりじゃないですか。で、なおかつこれからハザードを歩みたい顔をしてたんで、そういうとこもそのままなぞれるというか。彼はアメリカ生活もあるしね。だから全部事前的なものになれる、そう思ったんですね。
―オダギリさんとはこの後の『夢の中へ』と「時効警察」でも一緒にお仕事されていますけど、やっぱりオダギリさんには一緒に仕事をしたいという何かがあったんでしょうか?
ないです。
―えっ?(笑)。
全然ないです。ただの飲み友なんで。しょうがないなぁって感じで。出してやるかぁみたいな。
―じゃあ「時効警察」とかも?(笑)
まぁ、オダギリくんが呼んだからしょうがないなって。
―あぁ、そうなんですか(笑)。
毎回オダギリ君もインタビューで僕のことひどいこと言ってるんで、僕も仕返ししてやるってつもりで今言ってますけど(笑)。だから今の・・・ちょっと嘘でした(笑)
―先にも出た、オダギリさんのオープニング曲の『HAZARD』ですが、それはもともと使う予定のものだったんですか?
いや、彼が撮影中に、「音楽決まってんですか?」って言うから、「いや、決まってない」ってなりまして、「ちょっと作ってきちゃったんで、聞いてください」って言われたんですね。・・・その頃「聞いてください」なのに今は「聞いてよ」だけど。


園監督、いつの間に田代ま○しになっちゃったんですか~(笑)
うーん、船橋監督の時も思ったんですが、日本の映画畑出身の監督って、どうしてこう「映像で表す」のが下手なんでしょうね。映画について監督が語っているのを聞いて「そんな風には撮れていないです、全然!」と突っ込んだ事が今まで何度あったでしょうか・・・出てきた映像を自分に都合のいい記号としてしか捉えられないのか、対観客というコミュニケーションの中で自然発生的に湧いてくる映像の輻輳的な意味について、思いが至らないのか、管理する能力が無くて責任を放棄しているのか、それとも、そもそもご本人にコミュニケートする力がないから「映像に語らせよう」としているのか・・・そこを「深い味わい」「重層的なメッセージ」と好意的に解釈して監督を育てて「あげる」ことももちろん大事ですが、CM畑出身の石川寛監督、中島哲也監督の撮る、内包するメッセージの「出力技術」に長けた、監督と観客を結ぶ媒体として類を見ない完成度の高さを見ていると、いいかげん、「未来への投資」をするのは嫌になってきますね・・・

詩人の路は隘路、と相場が決まっているようです。

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