« 水の花 | トップページ | CHERRY THE DUSTMAN »

2006年8月23日 (水)

ローズ・イン・タイドランド

321930view007

「ローズ・イン・タイドランド」見続けていますv去年の「メゾン・ド・ヒミコ」と同じく、また新宿某映画館で顔を覚えられつつあります(笑)公式サイトへは写真からどうぞ。




 ツボにハマった、としか言いようがありませんが、私はこの映画の「美しさ」がとても好きです。癲癇の少年も「荒地の魔女」もかわいそうな(^_^;)パパとママも、出てくる人は皆、少女特有の残酷なまでにストレートな「眼」で裏も表も無く(夢の世界に居てさえ!)容赦なく暴かれ続けるのですが、それでもなお、というかその事によって、それがまるでひとつの記号かモチーフにまで昇華したかのように、敢然として美しい。それを美しいと思わる監督の美学は本当に突き抜けて強烈で、見る人を虜にせずにはおかないと思います・・・全員とは言いませんが(笑)。

 というのは、たぶんですが、童話独特のシュールさや象徴的な耽美、自己完結でしかない(笑)論理、といったこの手の世界特有の「符号」に慣れていないとこの映画はワケワカランと思うからです。西欧の近現代音楽、舞踊演劇、キュビズム以降の現代絵画、日本で言うと能や謡に慣れた人なら、見飽きるほどしょっちゅう出てくる主題だと思いますが、それ自体、そんなに人気のあるジャンルぢゃないですしね(^_^;)。ラベルとシェーンベルグを足して2で割ったような「遠くで感じるおとぎ話」、エゴン・シーレとカンディンスキーを足して2で割ったような「砕け散った淫靡と衝動」、"葵上"や"野分"のような「自在な死と生」・・・そんなものがぎっしり詰まっていてなお、映画はアリスやマザーグース(「女の子って何でできてる?」)にあるような、心臓に悪いくらい生身の(笑)ワクワク感とドキドキに満ち溢れています。そして何を隠そう私も子供の頃、ほんとにコンナ世界に住んでいたので懐かしくてたまらない、とか言ったらヤバい、ですかね、さすがに(笑)

 主演の女の子はホントにかわいいです。まるで麻生久美子さんを子供にしたような、存在で語る演技。彼女を見ていると、女の子って、本当に「すてきな何もかも」で出来ているんだなぁと、まるで年老いた魔法使いのような(笑)イジワルでシアワセな気分に浸れます。
・・・自分には魔女の因子がある!と思う老若男女の皆様、あなたならきっと大丈夫です(笑)是非どうぞv

 

|

« 水の花 | トップページ | CHERRY THE DUSTMAN »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/103190/11564333

この記事へのトラックバック一覧です: ローズ・イン・タイドランド:

» 『ローズ・イン・タイドランド』 [かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY ]
期待通りのギリアム・ワールド。 美しくもアヤしいアリス体験をありがとう。 不思議の国のアリス」が大好きな10歳の少女、ジェライザ=ローズの物語。畏るべき子役、ジョデル・フェルランドちゃん。『サイレント・ヒル』の役だったら、別に他の子役でもよかったと思うけど、こーんなアブカワイイ少女になりきれる子は他にいまい。アメリカの映画会社とは何かとトラブルの多いギリアム監督、本作はアメリカの会社からの資金は一切なしなんだって。広大な美しい風景とあわせて、カナダ出身のこんな逸材を見つけられてよかったねっ。... [続きを読む]

受信: 2006年8月23日 (水) 14時03分

» 禁断のローズ・イン・タイドランド [つるつる独楽]
新宿武蔵野館にて『ローズ・イン・タイドランド』見た。 テリー・ギリアムって・・・。 やばいって・・・知ってたけど・・・鬼変態だああぁぁぅぁぅぁぅぁぁ・・・・・・・・。 なぜだ。見てると後ろめたいような見てはいけないようなそんなような妙な感じでムズムズどきどき... [続きを読む]

受信: 2006年8月30日 (水) 18時00分

« 水の花 | トップページ | CHERRY THE DUSTMAN »