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2006年8月 7日 (月)

Colors

Zenin1

「Colors」見てきました。公式サイトは写真からどうぞ。
 これを今掛けてくれているのは渋谷のシネ・ラセットという映画館です。ここは左下の写真のように客席がとてもユニークです。大小さまざまなソファやイスやビーズクッションが、フロアに座る、というのも含めて(笑)高さだけでも5段階くらいあり、2人にひとつぐらい小テーブルもあって、好きな場所で見られるんですよ。まるで友達の家にいるみたいにくつろげます。まぁファシリティーも友達の家クラス、なんですけどね(^_^;) 私はずーっと同じ姿勢で座っていると脚が痛くなるので、実はここと、あとUP-LINXという映画館は、本当に有難く利用させてもらっています。そしてここで掛かる映画を見て、見る映画の幅を広げてもらいました・・・・いろんな意味で(笑)。

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 今回のこの映画ははっきり言って、出ている役者さんの名前だけで見る気になりました(笑) そして期待にたがわず、っていうか期待以上に痛快でよく出来た映画でしたし脚本でした。柿本ケンサク監督、すごいですvvだいたい何が面白い、って今ちまたで流行っている「自分の心を覗いてみよう」だの「壁をぶち壊して一歩踏み出そう」だのといった、まさに監督世代の若い人が金科玉条にし後生大事に抱え込んで人生わかった「ような気になっている」お題目を、ことごとくシリアスなギャグにして吹き飛ばしているところv  どこかで聞いたようにせりふ、雑誌で見たような歯の浮くような決まり文句がたくさん出てきますが、それが単なる符丁でしかない、というところがすごい。映像が示すものはその一つ奥にある。だから大どんでん返しが3回くらい(登場人物によってはもっと)起きます。エンドクレジット終わっても、まだ席立っちゃダメ(笑)。その示唆するところは、何でこんなに若い監督がと思うほど、達観し老成した境地です。星占いやカウンセリングが大好きな若い世代は、ひょっとしたらこの映画を理解することを拒否するかもしれません。でもそれにしがみついていても先へは進めない、というこの映画の示す所に私は諸手をあげて大賛成です。この世で一番大事なのは「それでも(^_^;)生きる」というところだと思うので。

でさらに、この小劇場的(笑)芝居で一番大事なフラットな部分を、映画らしく実に自然に演じて冴え渡っていたのが、松岡・村上・光石のお三方、でした。それがあるからこそ、あの叫び声が、あの背中が、あの嗚咽が生きてくるというのを、いまさらながら見せつけられましたです。ホント凄い。見終わった後も、このままずっといつまでも見続けていたいような、そんな気分でした。久々に口コミで広げたくなった映画です。もしお時間許す方は是非。

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