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2006年6月

2006年6月30日 (金)

「パビリオン山椒魚」公式一新

サイトが新しくなりましたv こちら
今度はビデオ版ポッドキャスティングも開始です(もちろん今までどおりRSSでもOK)。
新しいサイトに入ると最初に、映画で出てくる襖絵の全貌が明らかになります・・・でかいですね~オオサンショウウオ(笑) 観覧者がとって喰われそうにデカいvv 同じく映画で香椎さんがかわいらしくぎゅっと抱きしめているのは、アレは縮んだんでしょうかね、骨折で????


それと、もうひとつ公式からのお知らせ。
「7月6日発売の。 雑誌。 『relax』にて。 アートディレクター。 映像ディレクターとして。 ご活躍の。 野田凪さんが。 オダギリさんと。 コラボレート。 かなり。 衝撃的な(笑)。 感じに。 なってます。 ので。 お楽しみに。」

これは今からとてもとても楽しみですっっ
ていうか、正直オダギリ氏がうらやましい~(笑)
野田凪さんの公式サイト「宇宙カントリー」はこちら

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「来日40周年記念THE BEATLES DAY」

今日は、「来日40周年記念THE BEATLES DAY」ということで、J-WAVEで一日ビートルズを流しておりました。

 私はサスガにリアルタイムでは聞いていないのですが(笑)、それでも友達には、年嵩の親戚や兄弟などの影響でファンだという人はずいぶんいました。それとリスナーの皆さんのメールにも多かったのですが、私たちの頃もこれを英語の教材に使う教師が結構いて、それで覚えている曲がいくつかあります。以前ここに書いた私のヒサンな初恋の相手も、ご多分に漏れず、いつも口ずさんでいましたね・・・それでビートルズ聞こうと思わないところが私のカワイクナイところ、なんですが。

 当時、私は世間様に背を向けて、なぜかクラシックオタクだったんですよ。で、ビートルズ聴いても、趣旨には感動するけど、技術的にも演奏内容としても音楽として凄いと思えたのは、もっと後の時代に出てきた人たちの方で、どちらかというと「古い音楽」っていう感じしか受けなかった。後年、ジョン・レノンがオノ・ヨーコと出会って曲想がどんどん変わりそれまでとは違ったタイプのファンが増えた時も、何だか先駆者の傷みばかりが耳に付いて「この人マーラー聞かないのかな」とか思っていたくらい(ンなもの絶対聴かないって・笑)。でも、たった一つですが、強烈な思い出があります。

 ある日。
 普段あまり話したことのないクラスの子が、「屋上行かない?」とお弁当を持って誘ってきました。たぶん教室に私しかいなかったからだろうと思います。よく晴れた秋の日で、はっきり言って屋上寒かったんですが(笑)2人で柵にもたれて座りました。すると唐突に、その子が嗚咽を漏らしました。「ジョンが死んだの。撃たれて。」
誰?と聞き返さない程度には私も無粋ではなかったです(^_^;)、が、それでもに二重三重にショックでした。あんなに警備が厳重な生活に慣れている人があっさり撃たれた、という事と、その事で号泣している人が今隣にいる、ということと。その子はそこからずっと泣いて、私はずっとその肩を抱いたままでした。お昼休みがすんで、5時間目が始まってもそのままでした。そして私自身には悲しいと思う理由はなにもない筈でしたが、彼女の手を握るうち、いつしかその悲しみが私にも押し寄せてきていました。私には、まだ失って泣くほど惜しいものはなにも無い事を、心のどこかでぼんやり思いながら。

「これから、どうなっちゃうんだろ・・・・」
「ね・・・・・」
その時、彼女の肩越しに見上げた空は
見事に抜けるように高く、眩しく、明るくて。


芥川のいう
「将来に対する漠然とした不安」とは
こんなものかと、
その時私は少しだけ、安心したのでした。



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「時効警察」イッキ観オールナイト(3)

・・・というわけで、公式に、ついに、詳細なレポが出ました!!こちら vv

当日トークショーが終わったあとの、

三木×オダギリ対談も載っています。

その中の、三木監督のお言葉。

「・・・人間って自分をよく見せようとしたりするから、俺なんかもつい“いいお話になってるか”という点なんかで引っかかるんですよ。“ちょっと面白ければ、自分はどう思われようがいい”っていう状態で本を書けるってことは、なかなかないんですよね。だいたい、そこでドツボにはまって、仕舞いには“いい話を書こう”なんて、とんだ勘違いをしてしまったりしてね。みっともないっつーの、40歳過ぎてさ」(笑)。

なんか、ジーンと来て、涙でそうになりました。
ケラさんがかつて、SLAPSTICKS というお芝居に込めた思いが、桂枝雀師匠が求めてやまなかった「一生懸命な笑い」が、日本独特の、笑いに対する残酷なまでに高尚で容赦なく哲学的な「姿勢」が、当然のような顔をしてここにもあり、そうやって出来たものを観て三木さんの心のうちを思って、何だか改めて胸に迫ってくるものがありました。それがあったからこその、あのキャストであり、スタッフであり、現場であったんだろうと、心の底からそう思いました。

これからも、御作に期待しています m(_ _)m




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2006年6月29日 (木)

新CD

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「勝手にしやがれ」さんとオダギリジョーコラボでCDが出るそうです。
「勝手にしやがれ」公式サイト
「勝手にしやがれ」スタッフブログ (↑写真お借りしました)

以下、公式より転載

“アーティストコラボレーション企画”第3弾にオダギリジョーが参加!! (2006.6.29)
“アーティストコラボレーション企画”第2弾として“EGO-WRAPPIN’” を迎えスウィンギーなデュエット曲「ヴェルモット・フラワーズ」を リリースしたばかりの“勝手にしやがれ”。
早くもアーティストコラボレーション企画”第3弾が決定!!
今回の相手は、なんと、“オダギリ ジョー”!!
8月23日に“勝手にしやがれ+オダギリ ジョー”名義で
シングル「チェリー・ザ・ダストマン」をリリースします。
今年の目玉アイテムになること間違いなし!!
アーティスト名:勝手にしやがれ+オダギリ ジョー
タイトル:「チェリー・ザ・ダストマン」
発売日:2006/08/23
品番・価格:ESCL 2866 ¥1223(tax in)
収録楽曲 1.チェリー・ザ・ダストマン(詞・曲:武藤昭平)
2.アーバン・カウボーイ(詞・曲:武藤昭平)
3.座興の皮(曲:オダギリ ジョー)
編曲:勝手にしやがれ+オダギリ ジョー
プロデュース:武藤昭平&オダギリ ジョー




NHKの「裸にしたい男達」という番組内で聞いたのが最初でしたが、こんな形で実を結んだんですね~川崎CLUB CITTA'では、8/9(水) FANCLUB限定ライブがあるそうですし(by 公式)もう一枚くらいCD、出るかな~vv

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2006年6月27日 (火)

新CM

Cm_photo_1







サランラップの新CMが、ネットでも配信されています。こちら
ほんとにきれいな頭の形だなぁと、感心してしまいます。
いや、デコラティブな髪型も(笑)好きなんですけれど
モヒカン、片面刈上げの次はぜひスキンヘッドで!!


Scene2_5

ついでに、と言っては何ですが、
富士通の携帯F902isのCMはこちらからどうぞ。





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2006年6月26日 (月)

marie clair と PLAYBOY

「ゆれる」の公開に先立ち、あちこちの雑誌にオダギリ氏が載っていますが、記事も、記事以外の部分も結構よかったのがこの2つでした。
まぁ、オダギリ氏慣れていると言うか賢いというか(笑)たいていの予想される質問にはあらかじめ答えやエピソードを用意していて、それ以外話さない(笑)。インタビュアー泣かせだなぁと思いますが、↑このマリ・クレールの記事は、香川さんとの対談形式で、今までさんざん紹介されてた「二人の関係」の裏が取れます(笑)。ただ事実を並べた記事ではわからない、その関係性、彼らの間を流れていた空気が手にとる様に伝わってきて面白い。映画を見る前にこれがわかっていると、きっと何倍も楽しめると思います。ネタバレも一箇所だけです。気になる方はオダギリ氏の最初の発言だけトバして下さい(^_^;)

あと、プレイボーイは、ホンマタカシさんが撮ったオダギリジョーが出ています。写真家は、たいていその被写体の内側を、その魅力を、自在に出し入れすることで「写真家自身」をあらわすわけですが、ホンマ氏は、そこへ一切立ち入らない、というまことに稀有な才能を持った異色のカメラマンです。簡単に言うと、この人が人間を撮ると、ヒトがモノに見えてくるんですよvv 透明感とも無機質とも違う、なんかこう、被写体に「語らせない」という写真家の強い意志に支えられて、そこに「音のない音楽」みたいな不思議な世界が出現する。で、この雑誌に載っているオダギリ氏も、やはり見事に静謐で、寡黙で、本当にさざ波ひとつたっていませんでした。好きですね、この顔は。この人が役者という職業である以上、こういう形でしかこの顔は拝めないのはわかっているんですが、それでも、っていうか、それだから、なのかもしれませんが、私はこの顔が、とても好きです。記事も、他では聞いていない変わった(笑)質問がいくつかあります。ハッセル・ブラッド、まだ使ってるんですね~物持ちのいいヒトです(笑)

プレイボーイは、実は当然と言うか何と言うか(笑)MilesDavis目当てにダンナが買ってきたものですが、ほかにも、日野皓正さんの記事とか、塩野七生さんのイタリア映画評とか、面白かったです。marie clairも、おかげさまで秋冬モノの先買いが出来たし、ご推奨のスイーツを近くのデパ地下で買っていったら、若い友人にとても喜ばれましたよ・・・オダギリ氏、有難うvv(違うって・笑)

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2006年6月25日 (日)

黒澤×青山対談

只今、渋谷のシネマヴェーラ渋谷というとこで
<黒沢清による“絶対に成熟しない”KUROSAWA映画まつり>
というのをやっていまして
土日を中心に、監督とゲストによるトークショーもあり
昨日は、アノ青山真治監督と黒澤清監督の対談でした。
先週は西島秀俊さんで、これも参観日でなければ行きたかったのですが、今日もとにかく立ち見が出るほどの大盛況でした。

青山監督は、長く黒澤監督のもとで助監督をなさっていて
今日はお2人ともが良く知っている俳優さんのお話に終始していました。黒澤監督から「ネットとかに書いちゃだめですよ!」と緘口令が出ましたので(笑)詳細は割愛しますv いや、お仕事上知りえた話ばかりな上に、あんまりにも個人情報満載でしたので、私も聞いた端から忘れることにしました(笑)
俎上に上ったのは、役所公司さん、浅野忠信さん、柄本明さん、光石研さん、洞口依子さん(会場にいらしていました)、宮崎あおいさん、豊川悦司さん、西嶋秀俊さん、小泉今日子さん、藤竜也さんで
青山監督の言葉を借りれば「役者さんで『いいひと』じゃない人なんか、いないんじゃないか」と思うほど(笑)皆さん、現場では本当に人格者なんだそうです。
その中でも、常に何かをたくらんでいる人あり、同年代だと思っていたのにいつの間にか自分より若返っていく人あり、映像で魅せるその強烈なオーラを普段は完璧に「消し去る」事の出来る人あり、「この人以外は尊敬しない」とまで後輩に惚れ込まれている人あり、現場では常に一人で自分の世界を守り続ける人あり、役者以前に人間としての存在感で他を圧倒する人あり、で、監督という仕事を通して見た、というより、一歩引いて知り合いの目線で(笑)語られるその役者像が、とても鋭いと思ったし、面白かったです。

 それと、昨日私はちょっと頑張って、「黒澤監督の作品のひとつ」という視点で「アカルイミライ」を突き放して最後まで見通してみたのですが・・・やはり他の作品に比べると、手練れ感が薄く、監督の中で映画の置かれている場所もだいぶ遠い感じがしました。対談を聞いていてわかったのですが、監督は基本的に実体験の昇華という形で映画を撮る由、それで行くと、たぶん「アカルイミライ」は監督が初めて撮った「知らない世界」なんだろうと思います。観ていると、自分を代弁する存在を出さずに、まるっきり俳優自身の体験に語らせることに「決めていた」節がある。監督は、藤さんの世代にも浅野さんの世代にも笹野さんの世代にも、もちろんオダギリ氏やはなわ氏の世代にも疎く、しかし描きたいのはまさにその世代間の相克、というわけで、そこでたぶん一種のドキュメンタリーのように、勘所を役者に丸投げして撮った、んだろうと思うんですね。藤さんや浅野さんは、その期待されているところの意味が、よくわかっていたのだろうと思います。そしてこの作品が良くも悪くも「わかりやすさ」を持っているのも、ひょっとするとそのあたりから来ているのかもしれません。
 

 さらに言うと、というかその仮定に立って映画の構成から逆算して観ると、おそらくオダギリ氏はこの映画には、もっとキレた鼻持ちならない混沌とした人格を内包している役者として期待され、呼ばれたんだろうと思います。で、今のオダギリ氏ならそういう「演技」もさらりとこなすと思いますが、当時役者生命をコレに賭けていたオダギリ氏は、どうしても上で言っている「いいひと」という枠から踏み出せなかった。初対面の監督に、何よりもまず自分の本来の姿「いいひと」の部分をわかってもらう必要があるので、映画の中でも「いいひとが演じるキレた青年」以上には踏み込んでいけなかった。で、監督が雑誌で応えている通り、オダギリ氏は見事監督に「いいひと」として認識されたわけですが。さてそこで監督はどうしたか。(ここからが大事なんですが)多分監督は途中からあきらめたかそこに積極的な意味を見出したか、オダギリ氏に、それなら、とばかりに「いい青年」としての役割をフる事にしたんですね。つまりもともと丸投げするつもりではあったものを、さらに突き進めて話そのものをずらしてしまった。映画評ではオダギリ氏演ずる雄二の成長の記録、みたいな事がよく書かれますが、その、監督の他の作品に真っ向勝負を挑むような(笑)アンチテーゼがここで出現せざるを得なかったのは、こんな事情があった、のかもしれない、と今日、遠くから見て初めて感得したのでした。

 「いい人」を演らせてもらっているオダギリ氏、今よりはずっと素直に(笑)水を得た魚のような安心感と自信を若々しく体いっぱいに漲らせて、そのよさをあますところなく存分に発揮しています。そして簡単なようでいて、実はそれこそが誰もが欲して止まない「場の主」となるのに必要な天賦の才なのであり、それがあるからこそ、この人がバイプレイヤーだけで終わるはずがない、と私は信じている・・・んですけれどね。

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2006年6月23日 (金)

「パビリオン山椒魚」(4)

0622新しいチラシができたそうです。
私はこちらのほうがこの映画らしくインパクトがあって好きです(笑)。
公式はこちら

先日BS1で予告が紹介された時、
知り合いで見ていた人が結構居て、
コノオダギリ氏の格好が話題になりました。

はっきり言って私は
オダギリ氏が着ている「から」カッコいいと思ったのですが(笑)、
見ていた若者の中には
「着てみたい」という輩が存外多くてですね(^_^;)
これを自分で着るホドの○○な人なら
コノ映画は絶対楽しいだろうと、
それはその場で自信を持ってお薦めしときましたが。

・・・似合う似合わないは銀河の彼方に捨て置くとして
何でこういうものに憧れるのだか。

男の浪漫というやつは永遠に謎です。




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親密すぎるうちあけ話

Shinmitsu_poster_s「親密すぎるうちあけ話」見てきました。公式サイトはこちら

 今年公開を楽しみにしていた3本の映画の、最後がこれでした。だから、というわけでもないと思うのですが、見終わって、最初に私の頭に浮かんだのは、残酷にも「新旧交代」の四文字でした・・・

 映像の美しさは、もういまさら私が何も言うことはありません。本当にル・コントらしい、やわらかくあたたかな光が画面全体にヴェールをかけていて、お話全体を、どこか非現実的な、それでいて童話のような、とても心地よいものにしています。昔は彼の専売特許だったこの美しいカーテンの向こう側は、今や彼にしか撮れないものではなくなってきていますが、彼の語るストーリーには欠かせない道具立てとして、健在、でした。

 その、話が、今までのどの作品よりも「わかりやすかった」。ル・コントの作品では、「女性という性に対する純粋な憧憬」が、神秘と不可思議の間を気まぐれに漂う生への「讃歌」としても描かれるので、結果的にその出てくる女性に重ねられるイメージが大変に重層的で(^_^;)寓話的、象徴的なものになる・・・しかもその生身の人間の象徴としての羽化を監督自身が楽しんでいるみたいなところがあって、ただ美しいでは終わらない「美しさ」は、つかみどころなく次々と軽やかに現れては消えていきます。でも今回は、その神秘性をそのままポンと「ミステリー」にしてしまった。ミステリーだから不思議、なんですね。理由がつきました。わかりやすい。アメリカではロングラン・ヒット、なんだそうですが。うーん、何だかそこをそんなに簡単にオチつけられてしまうと、ヴェールなんかいらなくないですか?っていう感じです。天邪鬼だとは思うんですが、私は、その「美しさ」に翻弄され、ただただ陶酔する、呆けたような時間が本当に好きだったんですけれどね。こういうのを、映画的完成度が高い、と言うんでしょうし、これを代表作、に推す人の気持ちもわからなくもないですが、何だか、手を触れた途端にすべてが金に変わる童話のように、これは金に変えてはいけない方の類だったんではないかと、金に変え、美しい「ただの置物」にしてしまったら食べられなくなる、りんごのようなものだったのではないかと、そんな風に思いましたね。

 そして、相変わらず電車男のような(笑)気の小さいまじめで一途な愛すべきおじさんが出てくるのですが、今回そこにあの「かわいらしさ」がなかった。そして映画のキャッチフレーズは大人の恋愛、ですが、誰も恋などしていません。何でそんな風に見えるかというと、視覚的にも性格的にもよくあるつまらないタイプのおじさんの、いったいどこに魅かれたのか、そのポイントが最後までわからないからなんですよ。差し出された手でも、ふせがちな瞳でも、そこに女性が何かを感じとって心が動く。その内側にきらりと光るものを繊細に感じ取りいとおしく思う。その豊かな包容力こそが彼の映画を掬い上げ男女を問わず多くの人の共感を呼ぶのだと思いますが、客観的に見ても、心情的に辿っても、この男性にはそういったきっかけとなる「可愛らしさ」が何もなかった。それを女性の側が見出した形跡もまるでない。ですから、ただの言葉のやり取り以上に気持ちが踏み込んでいくことは一切なく、お互いに自分の妄想に浸って楽しんでいるだけです。それを「大人の恋愛」と言ってしまえばそれまでなんでしょうが、妄想ごっこは恋とは呼ばないと、私は思います。


今までの彼の映画と、どこが違うんだという向きもあるでしょうし、その映像美には変わらぬ心からの拍手を送りたいと思いますが、私は監督が、この作品で、いい意味でも悪い意味でも「殿堂入り」しちっゃたような、そんな感想を持ちました・・・・・。

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2006年6月22日 (木)

「時効警察」DVD-BOX

001b AMAZONで予約していたのが先ほど届きましたvv
実は先日のイッキ観オールナイトで見せて頂いたのは、このDVDの映像で、本放送では放映されていなかったシーンがいくつか再録されています。正直、私は頭悪いので(笑)、そのカットされたシーン見て初めてわかった所、繋がった所などもあり(^_^;)「あったほうがよかったぁぁぁぁ」と思えるものばかりでしたよ・・・特に感動したのは、サネイエさんと諸沢さんの恋は、実は大切に大切に育まれていたのだという所vv 鈍な私は第七話のコロッケでいきなりビックリしちゃったのですが(それもどーかと思う)実はまるでリレーのように、バトンは渡され続けていたのでした~vv

 あと、トークショーで三木監督が奇しくもおっしゃっていた「大きくすると重くなる」(笑)というのを、実は見ていて一番感じたのが園さんの回でした。テレビの時も思ったのですが、大画面で見ると改めて「これは映画だったんだなぁ」と、その収まりと広がりに感心、納得。私が本放送の時、実はあんまり好きではなかった第六話の花やしき・パンダのシーンも、大きくすると、わざとらしさや軽々しさが取れて、十文字刑事の苦悩が重くこちらの心に響いてくる大事なシーンとなってました。特典映像のオダギリ氏と麻生さんの「各話対談」でも、麻生さんは最初からここが好きだったそうですし、オダギリ氏によると(花やしきじゅうにカットを散らして繋げてしまう)撮り方が、映画的なんだそうです。更に感心・・・

 「イン・ザ・プール」のように取り出す時ハラハラしなくていいよう(^_^;)、各DVDが1枚ずつ頁毎にセットされていて、確かにかさばらずにまとまってますvvで、その5枚目に特典映像が集結していて、面白いのが↑に書いた「各話対談」でした。「サトラレ」と同じように2人で裏話とか失敗談とか暴露していきますけど、オダギリ氏と麻生さんのじゃれあい(笑)が何ともほほえましくて、お互いにエンリョなく言いたいことガンガン言ってて(^_^;)撮影楽しかったんだろうなぁと会話の内容以前にほのぼのしてしまいました。アノ変質者には実はモデルがいたらしいとか、セーラー服は某お偉い方の肝煎りなのか?とか、オダギリ病は実は私も得意技だぞとか(殴)・・・タダのコメントでは終わっていませんので、本編一話分ぐらいのお時間是非是非お楽しみ下さい。

そしてここまで見て、やっと時効警察終わったなぁ・・・という気になりました。「各話対談」の端々に出てくるスタッフの熱意が、本編でも、大笑いした後にじわっと伝わってきます。

みなさんで、また是非、良いものを作って魅せて下さい。

有難うございましたm(_ _)m

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2006年6月20日 (火)

「時効警察」イッキ見オールナイト(2)

(続きです)

T:オダギリさんはこれをご覧になったお友達から「見たよ見たよ」みたいなのはありましたか。
内容についての質問とか。
O:あの・・・質問、ていうか、嬉しかったのは、実は、みんなこういう笑いをテレビドラマに求めていた、ということですね。バラエティの番組とかやっている人に、見てるとか面白かったとか言われると、やっぱ嬉しかったですね。
T:なんか、メールのやり取りとかあったようですよね。役者仲間の方と。なんでしたっけ。
O:何て言ってましたっけ。
T:絶交だ、とか(笑)いや、もちろんいい関係だからそういう言葉が出たと思うんですけれど。
O:そうですね~
M:絶交って、使わないよね、日常で(笑) 
O:アーッハッハ(笑)使わないですよね~(笑) 「絶交」って三木さん好きそうですよね(笑)
M:あとさ、「ナイナイの話だけど」って言うじゃない。こないだもどっかでおじさんが2人でしゃべっててって言ってるんだよ。ウチウチ(内々)でしょ?だけどもうそれ聞いたらなんかナインティナインの話かとか思っちゃって(笑)
O:ハッハッハッ(このあたり本当に思いっきり大口開けて気持ちよさそ~に笑っていました・嬉)
T:(笑)・・・あと、これから出てくる話の中で、ファイト!一発!って出てくるんですけど、オンエアだと、そのあとのCMでほんとにそれが流れるんですけど、それがホントに狙っているのかどうか、っていう事なんですけど(笑)(オダギリ氏の方を向いて)そういう事って、できるんですか?
O:知らないですよ!(笑)
T:いやあれも気を利かせたんだか、ひょっとして仕込んだんじゃないかというあらぬ噂が・・・
O:(監督に)できるんですか?
M:いや(スポンサーの中に)入っていれば出来るんじゃないかと
T:そういう冒険も可能なんですね。
O.M:(下向いてクスクス笑ってる)
T:え、何ですか?
M:いや、それは冒険なのかと思って(笑)
O:知らないですよ(笑)
T:後ろへ渡すっていうのはどうでしたか。
M:最初にやったんですけど、後のことはもう、むしろ苦しめばいいやぐらいに思っていたんですが、9話で自分とこに帰ってきて、もう嫌になっちゃいましたね。ネタ出尽くしてるじゃないですか。因果応酬っていうか。びっくりしましたね。
T:二話目で、あの~池脇さんをプールに落とすシーンがあるじゃないですか。あれは一発、でしたか
O:一発でしたね。
M:いやオダギリ君は運動神経、っていうか行為そのものの中でそういう潜在能力高いですからね。絶対やれると思って言ってるわけですよ。そういうカットが頭に浮かんだ段階で、もう、それはまかしちゃって。
T:絶対出来るという。細かいこととか指示なしで。
M:そうです、そうです。で、やって見てもらって、あ、うまいなぁと思う。
O:・・・テストの時はもっとわかりやすいものだったんですよね。で、本番であれに変わった。
M:崩れ方がもう絶妙。そういうポテンシャルがあって、役者としてやってきている人だからね、この人は。
これがきたろうだったら(いきなり実名、しかも呼び捨てv)「面白くないんじゃないの~」とかいって(場内大爆笑)「俺はこういうのむいてない」とか言いそうだけどね(笑)
T:オダギリさんは、2話では何が一番印象に残っていますか。
O:僕はあの~小原さん(田中要次さん?)のヅラですね。15年前のと今のとで。
T:普段の髪形を知っているだけに。
O:それはどうよ、みたいな(笑) あとは蛾次郎さんですね。
T:蛾次郎さんの髪型もすごいですよね。
M:まぁあの方はもうね、ああいうキャラですから。そういえば蛾次郎さんって一回だけ休んだことあるんだって。
O:へぇ~
T:あ、あちらで、ですか?
M:そうそう寅さんで。交通事故だったんたって。で、山田洋二さんが病院まで来て「何やってんだ~」ってスゴイどなられたって。撮影の直前だったらしいよ。その一回きりなんだって。出てないのって。
T:へぇ~
M:何か、すごい不良だったらしいよ。
O:え、蛾次郎さんですか。
M:うん大阪で暴れてたらしい(笑)
O:へぇ(笑)
M:でほら、いきなりあんな売れちゃったもんだからさ。俺は、探偵物語で松田優作さんと出てたのが最初で、それでまぁ近所で暴れにくくなって・・・まぁどうでもいい話なんですけどね(笑)
O:ハッハッハ(笑)
T:(笑)・・・オダギリさんは○○とか(不明)濱マイクとか、相当影響ありましたか。
O:影響受けてますね。スタッフもそんな感じでしたよね。
M:言葉で、っていうより体張ってる、っていうところがね。 2話のあの家ね。あの部屋入って、ドアがあって、「え、これこの先どうなってんの?」ったらアレで、もうこれは使うしかないな(笑)って。そしたら、あそこから落ちるんだけど、で蛾次郎さん落ちてくれたんですけど、それを撮るために台がいるんですよ。そしたらちょうどいい台が無くてどうしようとかいってたら、スタッフがちゃんと用意してくれる・・・っていうかその辺の工事現場からちょっとかっぱらってくる(笑)。で、「大丈夫です!」って(え~・笑)もう何でも出来ちゃう、っていう感じで。
O:あと蛾次郎さんはNGなかったんですよ。ああいう役なので、説明のシーンとかで結構せりふ長くて,でも一発でしたね。ぴったり。
M:やっぱそういうの、山田さんとこで鍛えられてんだよね。さすが。
T:オダギリさんは?
M:あ、僕の回ではなかったですよ。
T:他の回ではどうでしたか
O:結構、ありましたよ
M:いや、でも、もっといってもおかしくないんだけど、もう予測の半分以下、でしたね。
T:麻生さんは。
O:麻生さんは、なんかニコニコしてるんですけど。一回彼女が熱出して、ですね。しかも現場で倒れちゃって、これはもう一発でやるしかないなっていうのがあって。だって僕のミスでもう一回って、それはできないじゃないですか。その時はもう、頑張りましたね。
M:オダギリ君も熱あった時あったしね。もう絶対一回で、っていう時、あったよね。でも撮っちゃったし。
O:ありましたね~。
T:・・・え~ではそろそろお時間のほうが、という事で、最後にですね、実はここにケラさんがいらしているんですが(と、ピットと客席を仕切っている壁右端に向かって微笑む。しきりに辞退している手が見える・笑)え~今日はそういうつもりではないということで(^_^;)
ではお2人にここから後について一言。
O:次が4話・・・こっからですよね、変になっていくのは(笑)僕は4話の脚本園さんだ、って聞いて、台本もらった時に、もう唖然としちゃって(笑)口あんぐりでしたね。でも園さんがこういうの作りたいんだってわかったら、もう乗るしかないじゃないですか(笑)この、園さんのあたりからだんだん道がそれていったかな、という(笑) まぁゆっくり大きな画面で楽しんでください。
T:監督は・・・
M:あ、特にいいです。
T:ということで、これから、ですね(笑)4話から9話に戻っていくっていうその凄いところを(笑)お楽しみください。
O:ま、笑うか寝てるか、ですね(笑)
T:(笑)お2人今日は本当に有難うございました。

オダギリ氏の服装は、韓国で着てたような黒白のボーダーセーターと細身の黒っぽいジーンズ?で、髪は相変わらず左側がカリアゲでしたが、右側も、前髪はピンでとめて、その他も後頭部の目立たないところにお団子にしていて、カンヌのサムライっぽいアレではなく、おとなしい感じでした。それから、何人かの方に会場でお会いしまして、もう皆さん何度もトークショーとか舞台挨拶とかご覧になっている方ばかりですが、口をそろえて「こんなに機嫌よく愉しそうに話すオダギリ氏は珍しい」と言ってらっしゃったのがとても印象的でした。上に書いたものはいつもどおり本当にあちこち抜けてて申し訳ない限りなんですが、今回特に、オダギリ氏の発言ばっかり特化して耳に残っていて(殴)三木監督や轟氏のお話で、わからなかった事がいくつもあります。詳しくは是非、時効公式レポをお待ち下さい。

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2006年6月19日 (月)

「時効警察」イッキ見オールナイト(1)

「時効警察」イッキ見オールナイト、行って参りました。各監督のあの力作を映画として見るという貴重な体験で、未公開映像も含め、いろいろと感慨深いものがありました。
 先に、トークショーの内容を、ざっとご紹介することにします。そのうち、公式に詳細が載るそうですので、それまでの繋ぎとして雰囲気だけ(^_^;)お楽しみ下さい。

司会の轟夕起夫氏(時効警察オフィシャル本のインタビュアー)に続いて、時効警察のタイトルバックBGM(鳩時計のとこ)と共にオダギリ氏と三木監督登場。曲が終わったかな、っていうところで「テケテンっ」って鳴るので(笑)相変わらずだよなぁ~っていう感じで三木監督とオダギリ氏が顔見合わせて苦笑します・・・そこからしてもう、何だかご機嫌が良かったvv

T:え~今日はDVD発売記念ということで「時効警察イッキ見オールナイト」ということで、オダギリさんと三木監督をお迎えしてゆるゆると(笑)お話をうかがっていきたいと思いますが。
M:そこで俺を見ないで下さい(笑)
T:え~今僕ここに持っているんですが。
O:あ、僕持ってましょうか。
T:あ、すいません・・・これがそのDVDと、この間出たオフィシャル本なんですけれど、どうですか。オダギリさん。あ、中開けてみますか。
O:・・・僕今日これ初めて見るんですよ。おまけとあわせると4~5枚あるのに、かさばらず小さくまとまっていていいですよね。
T:そうですね。
O:ねぇ、中国で作ったそうですが(笑)
T:そこまで、言っていただいて有難うございます(^_^;) 
O:いいですよね~昔のBOXセットみたいなのと違って。
T:そうですね~(苦笑)・・・三木さんは今日はオダギリさんとは久しぶり、なんですか
M:いや、そうでもないですよ。
T:それはプライベートでとか、お仕事で、とか・・
M:いや、仕事だよね(2人で顔見合わせて苦笑)案外そんなもんですよ。
O:照れますよね、何か、そうでないと(笑) ・・・いや、あんまり飲みにいったりとかはしないんですが、ケラさんとか(実はあとでわかったんですがこの日ケラさんが来てらして、オダギリ氏そちらに目を合わせて笑ってました)、あと園監督ですね。何かね、連れて行かれちゃうんですよ~(笑)
M:あ、園さんっていえば、僕と園さん、9.11の時ちょうどロンドンに呼ばれてたんですよ。あれ、「HAZARD」とか「ダメジン」とか出来かかっている頃で、なんか今でいうジャパン・フェスティバルみたいなのがあって、イギリスにタダでいける、って、お互い別々のルートで呼ばれてて・・・ま、どうでもいいんですが(笑)
T:いえいえ、続けてください(笑)
M;で、そのチェルトナムって所で一緒に居て・・・ってしかも話長いし(笑)。で、9.11の時一緒に居たと。いや園さん、すごい、でも、ショックを・・・受けてたんだよね・・・(笑)・・・ま、そんな印象がありましたね。
O:え、ショック、受けてたんですか?(今考えると、この時すでに目が笑ってました)
M:うん
O:何がショックだって言ってました?
M:いや、ああいう事件が本当に簡単に起きてしまうんだなぁというところにすごくこう・・・・
O:そうですかね。僕どっちかっていうと、園さんて、ああいうことヤル側の人なんじゃないかと思うんですけど(笑)(ごめん、オダギリ氏、場内みんな顔が引きつってたです・・・笑えないってv)
M:ま、事故、っていうか、事件だからね・・・どうでもいいですが(笑)
T:・・・(^_^;)
O:(司会の方の方を向いて)いや、今日僕園さんの家に行ってきたんですよ。それもどうでもいい話ですが。
T:あ、大塚の?
O:いえ,引越した新しいほうの。そしたらですね、あの、鍵開いてるんで入ったら中、だーれも居なくて。もう、鍵さえ閉めないという(笑)そういう方ですから(笑)
M:カナダ人みたいだね(笑)
O:アァハハハハッ!
M:(轟さんに)「ボウリング・フォー・コロンバイン(注:詳細は→http://www.gaga.ne.jp/bowling/top.html)」って言う映画があるんですよ。で、カナダ人が全然鍵かけないっていう(笑)
T:不用心なんですね。
M:不用心なんですよ。同じフロアの人に、ほらそこ開いてますよ~みたいな。
T:カナダ人っていうのは鍵をかけない。
O:ま、ど~でもいい話ですけど(笑)
T:すいません(笑)・・・今日はあの、僕もさっきそこへ一緒に座らせていただいて、1話目と2話目見たんですが、やっぱりあの~大画面で見ると、何か妙に重いっていうか、犯人の暗い過去に吸い込まれていくような
M:ハッハハ(笑)
T:意外にシリアスなドラマがあって。
O:散々笑ってるのに?(笑)
T:ええ、もちろん笑いどころもあるんですけど。ドラマとしてもすごいな、という。
M:まぁ、でかくするとシリアスに感じられるんだよね。大概のものはでかくすると重たくなる。
O:(感心したように真面目に)へぇ。
M:「ロミ山田」って、大画面に、アルタの大画面に字で「ロミ山田」って出したこと、あって
O:え?(笑)
M:それだけで面白いって、みうらじゅんさんとやってたんですよ。「大きくしてみよう」っていうコーナーで(笑)。単に大きくしよう、っていう、言われたものをね、でかくしようって。
T:オダギリさんなんかどうですか。
M:まぁ面白いかもしれませんよね。だいたいでかくすると面白い。
O:そんなに面白くないと思いますけどね。僕をただでかくしても。
M:いや、でも、実際、ああいうとこ映ると笑えるから。
T:場所(っていうの)がありますからね。
M:場所があるから・・・・うん・・・・「えび」、とかも面白かったよ。
O:アッハハハハハハ!(爆笑)
T:時効の時も、よくお2人でそんな風に話していらしたんですか。
O:いや、ないですよ。最終回・・・かな。やっと、何か横の控え室みたいな所で結構長く話して。そのときの話題っていうのが家の前にサルが死んでたらヤダよね、っていう話を(笑) 30分ぐらい話してましたかね。
M:いやその前に、最初家の前でどんな動物が死んでたらイヤかな、って言う話で、ラクダ、とかシロクマとか言ってて、サルが目にバッテンつけて倒れてたらヤダよね・・・ってあれ、オダギリ君がいったんじゃん(笑)
O:三木さんが言ったんじゃないですか~(笑)いやいや、違いますよ~(笑) 
T:そういう話も間にしつつ。
O:いや・・・役の話とか途中電話でしたりとかはありましたけど、そういう無意味な話をする余裕はあんまり無かったですね。最終回になってやっとという感じで。
M:他の組はどうだったの?
O:他の組も、あんまり本題からそれるということはなかったですね。まぁ状況が状況ですから皆必死で。
T:監督はそのあたり、いかがだったんですか。ご自身が設定なりコンセプトなり考えて後は任せる、ということに関して。
M:ま、大変だ、っていう情報は来るんですけど、1、2話とって、あとはもう・・・・だってあのキャストであの監督なら、どう転んだって勝手にヤっちゃうでしょう。まあセリフとか、キャラとかどんどん変わっていって、9話目で俺んとこ戻ってきた時にはもう全然違ってて大変でしたけどね。
O:アハハッ
M:麻生さんとか、全然違いましたね。それで叱られて、でも元に戻らない。
O:ハッハッハッ(笑)
M:不可逆性(笑)・・・・・なんか他の現場でも、全然違うとかって×もらってたりしたらしいですね。
O:(笑) ああ、CMで・・・「何でそんな芝居するんだ」って(笑)
M:僕も「キャシャーン」見てなくて、そのあとで見たんで、見た時は何か違和感ありましたね(笑)何か時効前、時効後、みたいなね。
T:ちなみに今日も、僕のかわりにこの位置に麻生さんが来ていただければよかったんですが、なんか撮影が入っているとかで。
O:いや、そしたら僕の代わりでここでいいですよ。
T:いえいえいえ・・・・しかもなんか、明日がお誕生日という(注:6月17日だそうです・ここで轟さんは拍手を期待したらしく、ちょっと間が空いてしまいました)
O:(しーんとしてるので)・・・もう、麻生さんのファンとかって、いないんじゃないですか?ココ!(ちょっと観客戸惑い)
T:いや、そんなことは・・・・(笑) あの、見てましたら、第一話の笹野さんが出てきたあたりでこう観客の皆さんがじわっと笑い出したというか場があったまってきたというか。
M:あったまったって(笑)
T:オダギリさんは、あれですよね。「アカルイミライ」でご一緒だったんですよね。
O:そうですね、いや、「アカルイミライ」の前にもNHKでご一緒させていただいてるんですよ。阪本順二監督で。あの・・笹野さんってお子さんがいらっしゃるんですが、会ったことあります?(轟:いいえ)みなさん、ほんっとにそっくりですよ、笹野さんに(笑) こう、順番にね、ちっちゃいだけなんですよ。笹野四兄弟vv
M:ルパン三世みたいじゃん
O:そうなんですよ。みんな笹野さん(笑) もうね、家族でお世話になっていますという。
T:監督その情報入ってたら、時効で使ってましたか。
M:いや、いいですよ、それ。
T:監督は笹野さんとは・・・・
M:今度公開される 「ダメジン」っていうのが事実上の笹野さんのデビューで。笹野さんと岩松さんがカップルになっていて、ふせえりさんと岩松さんのコンビなんですが。笹野さんは、それ以前にシティボーイズでご一緒したことありますね。なんかお客で見に来ていて、裏で倒れないように柱か何か抱えさせられていたところをスカウトされたという。
T:その頃は、まだ髪の毛とか・・・・(笑)
M:いや、あんまり変わっていないですよ。あのまんま(笑)
O:あ、九話で、髭のある役だったじゃないですか。あの時大分印象変わりましたよね。
M:あれは変わったね。
T:ちなみにあの、東ちづるさんを料理の先生にっていうのは・・・
M:あれは、金子信雄さんの・・・・
T:あ、やっぱり。
M:金子さんのアシスタントでメジャーになったって言うのがあるじゃないですか。で、料理をやっているっていうイメージがあったんですよ。
T:なるほど。
M:で、現場行ったら、料理番組は、題材として使ってますけど料理番組っていうのがわかってないわけですよ、僕らは。で、「料理番組は、しゃべっている時間があったら手を動かしてなくちゃだめなのよ」って彼女に言われました(笑)それで、ああ、なるほど~とか言って。テレビ画面の上だとまぁ、そんなに違いはわかんないんですけれどね。演技してるわけだし。
T:やっぱり、現場でもそうでしたか。
M:アハハ、言ってましたよ。確かにそうなんですけどね。
T:そこ、あの、今でてるQJの中で、僕一応、あの、何故東ちづるさんなのかって、金子さんなんじゃないかって推理してたんですよ。
O:ああ、はいはい。
T:で、今当たってたんで嬉しかったんですけれども。あともうひとつ推理したんですが、彼女、チェ・ジウに似てませんか?
M:?いや、チェジウってわかんないから。
T:だからこう、ぺ・サンジュンが出たのかなと。
O:ああ~
T:ま、こういう想像がいろいろできるという所がこの番組の・・・
O:(すかさず)至らないところですよねぇ(笑)
T:いえいえいえ(笑)
M:お客さんや役者が勝手に埋めていったっていうところはありますよね。

・・・すいません、睡魔に勝てなくて(^_^;)
ここまでで前半、にします。残りあと1/3くらいはまた明日に。
おやすみなさいm(_ _)m

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2006年6月14日 (水)

ちと不在

Andalusia_2久しぶりに、お籠もりです(^_^;)
うまくいけば、再接続は土曜の夜あたりになるかもしれませんが、気長にお待ち下さい・・・



写真は、スペインのアンダルシア地方だそうです。
スペインと聞いて、この野原を見て、最初に私が思い浮かべた単語は

「少佐」

でした・・・_| ̄|○

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2006年6月13日 (火)

そうなのか・・・

 最初に断っておきますが、私は全っ然サッカー詳しくないです。ので、部外者の戯言として聞き流して下さい。

 昨日W杯の中継が夜中にあるという事で、学校から一番近い我が家に子のサッカー友達がお泊りに来ました。朝出来るだけ遅くまで寝られるようにという配慮(?)です。
 全員サッカーしてますから、それはもう開始前からウルサイ煩い(笑)、代表の顔と名前が最近一致した私など、相手にもしてもらえません。とりあえず、勝つ事はもう決まっているらしく(笑)どんな勝ち方をするのか、自分の尊敬する選手がどう動くか、楽しそうに予想してました。

 そうしたら、試合が始まってわりとすぐ、日本は1点入れたのですが、うちの愚息どもはその1点を 「ファールだ」「今、キーパーの邪魔したじゃん」といっせいに画面に向かって ひどく怒りだしたんですよ。 大人の考えだと、点は点だし、まさか取り消せないですから(笑)いいじゃない、と私は思っていたのですが。 「こんな事してたら絶対負ける」と 彼らは何だかそこでエラく意気消沈してしまって。で、その後何度かチャンスが来ても点が入らないままにだんだんと応援放棄。 後半、立て続けに点を入れられて、私にはそれは体力差で負けたように見えたんですが、 「それ以前の問題」とそこで文字通り子供達に一蹴されてしまひまして(^_^;)

そんなものなのかなぁと思ったり、でも そのフェアな精神が日本の弱さなのかもと思ったり ・・・母としては(また子供に怒られそうですが)選手になんかなれるわけないので(笑)すくすく育ってくれればそれで充分、その場合このまことにまっすぐな考え方は本当に嬉しい限りなんですが、 勝負師(笑)としては、あまり納得できません。そして、代表選手にはまさかそんなメンタリティーは無いと思いますが、彼らを取り巻く人々にこういう精神が根付いているとしたら、ある意味やりにくいだろうなと、おばさんはちょっと同情したのでした。

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2006年6月11日 (日)

WHAT’S ON JAPAN (BS1)

今年主演映画がいくつも公開される、今旬の俳優オダギリ氏について、彼を撮った3人の監督が一言ずつコメントする、という珍しい放送がありまして。
で、私はそれをどこで知ったかというと、公式でもファンサイトでもなく2ちゃんですらなく、何と「パビリオン山椒魚」の公式ブログで知ったんですよ(笑) こちら(公式のTOPが微妙に3種類に増えてますv)
で、何でそんなに製作側がオダギリ氏の宣伝したがるのかと不思議に思っていたら、違ったんですね~vv
監督のコメントは一言ずつで、オダギリ氏の出ている映像(予告編など)がメインで流されていくのですが、実はそこで流れる、「山椒魚」の予告が今までで一番長くて充実していたんですよ(笑)そうかそうか、これを見て欲しかったのか、と思ったら、その控えめなけなげさに噴出しちゃいました。

で、それを迎え撃つBS1側が、またスゴく「動揺」していて、これが大笑い。Bigriverは中の人が英語なのでそのままですが、「ゆれる」と「山椒魚」は番組視聴者のために予告に「英語」の字幕をつけないといけない。で、それをたぶんNHKの人がつけた、んだと思うんですが。「山椒魚」予告でオダギリ氏が創作方言で(笑)話しているシーン。「しかとらしか~」って、たぶん「シカトですか?」って意味じゃないかと、そのぐらい見ていて何となくわかるじゃないですか。そしたらいきなり字幕が「○※■△∵☆^[:×○◎●・・・・・・」って、翻訳拒否ですかっ(大爆笑)日本の国語界を背負って立つ矜持と気概にあふれたNHK、ほんっとーに耳が拒否したのかもしれません(笑)しかも、一言しかオダギリ氏話していないのに、2段ぐらい「記号」の羅列vvヤケになっていませんかv次の「お母さんを探しに行こう」と言う意味「らしい」創作方言には、ついに観念したのか雰囲気出そうとしたのか、てきとーに(笑)イタリア語混ぜて字幕つけてましたよ。何故にイタリア?(笑)

もうひとつ、3監督のオダギリ氏へのコメントがあって、これも英訳されていましたが、やっぱり日本語の細かいニュアンスを訳すのは大変です。しかし冨永監督の、次はどんな役をオダギリ氏に、という問いに対する答え「率直性(かもしれないし・・・)」が「Perhaps, it will be a woman」って、「女性」・・・あっさり(笑) 監督の発言が創造性に溢れ過ぎていてわかりにくかったのかもしれません。いえ、私はむしろこちらも積極的に支持したいですが(違っ)

天下のNHKを震撼させる「パビリオン山椒魚」と冨永監督、そのスケールの大きさが(笑)垣間見えたコーナーでした。この先人気を博してもし「パピリオン」を海外で公開することになった暁には、字幕は是非「BS1スタッフ」にお願いしたいと思いましたvv


各監督のコメント

舩橋監督
出演を依頼した理由: He is the kind of a very lonely・・・or, you know, innovater with active presence(積極的に行動を起こして周りを変えていく人). That's very interesting at all. You know, he is not very friendry person. That's fine, and may be a interesting in him.

西川監督
ナレーション「・・・自分自身が幼い頃から感じ続けてきた他人に対する不信感と、それでも闇の中で光を求める切実な思いを、オダギリには一度も説明する必要がなかった、と(監督は)言う」
監督「この役の人間のいろんな、複雑な部分は、全部、あの・・・受け止めて、抱きしめてもらっているような安心感が、ありましたので、ほんとにあの・・・信頼して、話す事が、できました。」

冨永監督
ナレーション「・・・ストーリーは随所で脱線したまま戻らない。冨永監督が台本より現場での思いつきや俳優のアドリブを優先したためだ」
監督「この映画では、アドリブの多さというか、俳優さん達のアドリブで面白くなった部分っていうのはたくさんありますね」
ナレーション「カメレオンのように変幻自在にキャラクターを作り上げてしまうオダギリ。次の映画ではいったいどんな姿を見せてくれるのだろうか」
監督「率直性かもしれないし。・・・・・・。地底人かもしれないし。・・・・・・。鳥かもしれないし。・・・・オダギリ君なら、出来ると思うんですね、ぼくは」

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2006年6月10日 (土)

プラハ

Wp_01_800Q-AXシネマでレイトショーの「プラハ」見てきました。公式サイトはこちら



レイトショーですが、別に昼間かけられないほどキケンな映画でもなんでもなく、ただ配給会社が、買ったはいいけど入りが見込めないから後回しにしている・・・うちにコンナになっちゃったと言う映画(^_^;)
でもとりあえず、シブヤで遊んでいる若い女の子は、映画に出てくる服や小物に飛びついちゃうと思いますよ。事実私たちの前に座っていた高校生は「カワイイ、欲しい」を連発してました。私が昔うちのバービー人形に着せていたような(笑)60年代特有のファッションがこれでもかと眩しい位に出てきます・・・いや正直、私も、着てみたいと、思いましたっっ(撲殺)
あと、映画の中で出てくる歌を、なぜか私はほとんど知っていた(大爆笑)よく考えたら、いわゆるパッチギに出てきたオダギリジョー兄さん達が(笑)教会でよく歌っていたんですね~讃美歌よりずっと弾き易いから格好の練習曲だったんではないかと。ちなみに「悲しくてやりきれない」はあんまり使わないコードがバンバン出てくるので、「そこはCだよ、C」とか言われてるレベルの人には(笑)タイヘンな難曲だったと思います。当時うちの青年会でも弾ける兄さんは一人しかいませんでした。

 鈴木清順か夜のヒットパレードか、っていうくらいのファンタスティックな書割で(笑)サントラもチェコのCD売上レコードホルダーなんだそうです。ミュージカルとしての歌の出し入れも見事で飽きさせない分、一昔前の青春ドラマよりはよっぽど楽しめます。が、最後にグワンと頭を殴られます。私は知識としては知ってましたが、あまりにものんびり明るい映画だったのでそこまでは描かないのだろうと勝手に決めてしまっていて、まさに当時のチェコの人々と同じ衝撃を味わいました・・・

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インプリント ぼっけぇ きょうてぇ

Inprint_1「ぼっけぇ きょうてぇ」ものを見てしまひました・・・(^_^;)公式サイトはこちら
 アメリカのケーブルTV 「Show Time」の企画『マスターズ・オブ・ホラー/恐ー1グランプリ』に三池崇史監督が出品したアメリカデビュー作。全編英語で日本語字幕付。あまりに衝撃的な内容にアメリカでは公開されず、日本でも映画館には掛かっていますが映倫マークは付いてませんでした(^_^;) シアター・イメージフォーラムでレイトショーのみ公開中。

 原作は岩井志摩子さんの「ぼっけぇ きょうてぇ」。短編では異例の第13回山本周五郎賞と第6回日本ホラー小説大賞をW受賞した名作です。私は怖い話は大嫌いですが、この原作は怖さよりもおぞましさよりも、描かれた世界の持つ力に本当に目が離せませんでした。このうえなく「嫌な話」ですけれど、日本人なら知らぬではすまない、どころか絶対に知っているはずの、ついこの間まで日常と背中合わせに存在していた暗渠のような世界。その闇と狂気が確かに自分の中にも埋められている、それを容赦なく暴かれる戦慄と、その上に築き上げられたと知っていて尚湧き起るその懶惰な「美しさ」への強烈な憧憬と。露悪的な私小説の伝統やいわゆる「耽美派」作家によっても今まで決して書かれなかった、これも、「日本文化」です。

 映画は、アメリカで発表するという条件から、原作の岡山にはこだわらず、もし明治時代に日本が英米の植民地だったらという設定で架空の場所になっています。で更に、日本という英語圏に生まれるであろう「日本語なまりの英語」で話が進みます。これが原作の岡山弁と同じような位相のズレ「異界感」を際立たせていました

・・・・と、冷静に書けるのはここまで。


ほんっとーーーーーーに

コワかった~~~~~(号泣)



三池監督作品だということをスッカリ忘れていた自分を、開始15分でハゲシク後悔しました。実は見に行ったのは6/6で、こうして4日経ったから字に書こうと思えるわけで(^_^;)「三池さんの”インプリント~”を観た夜、悪夢をみたほどだったよ」と、『悪魔のいけにえ』のトビー・フーパー監督が言っていたそうですが、心の底から同情しますね(-_-;)私も昨日FNSの朝のワイドショーで笠井アナウンサーが「見た!」と話しているのを聞いて、やっとあの「おぞましさ」から離れて客観的に映画を見つめる事ができるようになりました。それまではなんかもう、津波に取り込まれて息が出来なくなっている状態。それをなんとか乗り越えれば、たとえばまず衣装、じゃなくて意匠がvvあの北村道子女史でそれが本当に凄い艶やかさだった。映画の中で衣装がもう一人の「役者」になってて、その語らぬ言葉が胸締め付けられるほど美しくおぞましかった。あと岩井さんが役者として登場。拷問担当という因業な役なんですが、それに対する思い切り、吹っ切れ方が原作者、でした。欠片でも同情や憐憫があれば絶対に描ききる事が出来ない、この厳しい題材に向かっていた時の岩井さんの執念と気迫が、そのままその腕に込められているようで、そこから思わず目をそむけてしまうのは私がただの読者に過ぎないからだと、思い知らされましたです。

 もう一度見たいんですが、これのDVDを家に置いておくのは絶対に嫌です(涙) 映倫、通らないだろうなぁ~~~(^_^;)

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2006年6月 9日 (金)

Short shorts film festival 2006

Image_s 今年で第8回目を迎えるショートショート フィルムフェスティバル(SSFF)にン年ぶりに(笑)行って参りました。公式サイトはこちら

私が行ってきたのは、その中でも今年3回目の開催となるショートショート フィルムフェスティバルアジア (SSFFA)のナショナル(日本)部門でした。昔は、学生さんや素人監督が多かったんですが、今は、「メンズビューティーン」のCM園田監督を筆頭に(昨年度アワード受賞)、「アイロン」でカンヌのヤング批評家賞勝ち取った中野監督、大阪の鬼才田中健詞監督、変わったところでは舞台芸術の渡辺敦彦氏など、各所で既にプロの映像作家として名前が確立している方々の、映画界への足がかりといった様相を呈しているようです。まるで"10minutes older"のような、贅沢な映像の祭典でした。以下感想vv 公式で各監督の略歴と作品の一部が見られますので、是非御覧下さい。

National-C プログラム
「ポメラネグロ」萩原健太郎
・そつなく課題をこなせる監督。創作畑と商業畑に分けるなら間違いなく後者。でもそれも得がたい才能です。
「Seeker」柴山由貴子
・この日見た全作品の中で一番観客に顔が向いていた作品。独善的に陥りがちな創作フィルムにあって、この監督の丁寧に意識された姿勢はとても好きでした。次回作に期待します(これが卒業制作なんだそうで)。
「漆黒の枇杷」小牟田透
・いわゆる学生フィルム。部屋でお友達と撮ったものなんですが、発想が手垢ものだったり脚本がご都合主義だったり俳優が演技していなかったりカメラワークが3種類しかなかったりすると・・・寝ちゃうよねぇ、という典型。長かった。
「Kick-the-Can」藤原光暁
・「電車男」クンが出ていました。この監督も映像というゲームをこなす術に長けてはいても、自分の中に物語を持たない人でした。
「腕の中の卵塔」天野邪子
・最初男の監督が撮ったんだと思いました。自分の中で性と生殖が繋がらずにもてあましている気分がそのまま映像となってたからです。AV監督歴が長いそうですが、作品よりも、作品から窺える監督の「抑圧と放擲」という一風変わった原風景に興味が湧きました。
「田中」Clayton Jacobson
・コメディということでしたが、じわっと笑えてしみじみ感動を味わえる逸品でした。ホモセクシュアルというものにぶち当たった時の普通の人の思いを描いた映像は数限りなくありますけれど、死がもたらす「赦し」によって、人の繋がりが「再生」される様子を丁寧にあたたかく描き、それが決して絵空事ではなく真剣だからこそ笑いを誘う、という所が本当に凄いと思いました。DVDになるなら買いたいと思った唯一の作品。

National-B プログラム
「シロタク」「東京天使」園田俊郎
・前者は明らかに「ショートショート」な世界ですが、「東京天使」はもういつ長尺になってもいいくらい、脚本構成がしっかり出来上がっていました。その拡張する世界の醍醐味をむしろ堪能させてもらいました。CMももちろん凄いですが、たぶん風呂敷が大きいほど本領発揮できる方のではないかと。
「ハピネス」松浦善之助
・あざとさとは正反対にある端正な映像に感動しました。演技のない映像の中から感情を掬いとってみせる監督の感性はため息ものです。プロフィール見て物凄く納得。
「スシ・ジャパン」田中健詞
・とにかく面白かった(笑)。いかようにもキレイにできる所をあえて勢いでぶっ飛ばしている「ように見える」完成度の高さはさすがプロです。ここまで来ると、もう見ている人に策を悟られるようでは問題外、なんでしょう。
「折り紙」奥田寛
・題材の撮り方が秀逸で目から鱗でした。絶対海外でうけるだろうなと思った作品。っていうか知り合いのガイジンにこれ見せていばりたい(笑)。ありきたりの折り紙でない所もよかったです。ダックスフントってvv
「旅話」Mack Wilson
・この監督自身が「電波少年」やった記録ですin Japan 。100時間あるフィルムを5分に縮めたと壇上で語る監督自身が一番面白かったv
「Resonance of Tears」渡辺敦彦
・今まで見てきた幾多の「桜の園」の舞台が目の前の映像の上に幾重にも何層にも重なって見えて、大変濃厚な贅沢な時間をたっぷり味わわせてもらえました。消えゆく世界への追悼というテーマが2重の意味でかぶせられている所にも、諦めでもため息でもない凛とした姿勢を感じました。そして壇上の挨拶を聞いてびっくり、ほんとうは映画ならスターウォーズのようなのが撮りたいんだそうで。そんなの撮ったら会場に来ていた煌びやかなお取り巻きのおば様たちが泣いちゃいますよ、監督(笑)

National-A プログラム
「RE:CYCLE」「アイロン」中野裕之
・前者はシネカノンあたりが大好きな、少女とコップのリサイクル(笑)ファンタジー。これをさらっと可愛く撮る、そのテンポの良さと処理の上手さに感心しました。後者はガイジン的「日本の美学」。Japanマニアの秘孔を突きまくっていますvv 日本人の私たちはこの滑稽なほど端正で生真面目でHの前にはビバルディをBGMにティッシュにまでアイロンかけちゃう筋金入りのヤの字アイロニスト(セナに背負ったはスモウトリ!)見て大爆笑・・・して良いんでしょうかね、監督?!
「La Belle Dames Sans Merci」大根田英俊
・キーツはこの長ーい詩で、「真の美に遭遇すること」が人生にもたらす価値とその意味について寓話的に語っている・・・事になっていますが(^_^;)監督はその寓意を映像処理で顕しつつ、たいへん美しい叙事詩に仕立て上げました。そういう風に読めるからこそ日本人はキーツや白居易が大好きなんですが、本国の人にはちょっとびっくり(笑)らしいです。私はこの監督が美しいと思って焦点を当てているポイントのひとつひとつに、とても共感する所が多かったです。当然と言えば当然ですが、耳にキーツの詩が流れてくるのもBGMとして本当に心地よかった(笑)原詩と挿絵が載っている割とわかりやすいサイトはこちら
「願いは叶う」大隈いちろう
・この監督のブログ と主催のショートフィルム製作チーム「デフロスターズ」をまずは御覧下さい(笑) たった4分ですが、とても間が良くて隙がなくて持っていき方もよく考えられていて、最後これ以上ないほどお馬鹿なネタなのに大爆笑してしまいましたvvそしてさらに、上映後監督のほかの作品の話とか是非聞きたくて質疑応答に手を挙げかけたら、作品以上に監督のトークが面白くて(笑)みんな一気に「この監督にもっとしゃべらせたいモード」になってましたvvちなみに週一ペースで次々に(!)作品が生み出されているそうです。次作は「携帯なしでさまよう大都会と言う名のジャングル冒険もの青春編」とか。  場内の空気を一人で一変させた監督、役者としてもきっとスゴいんだろうと思います・・・もっと見たいvv
「SWAN LAKE」小野寺昭憲
・監督ご自身がハードボイルド向けの御かんばせでvv主役としてご出演、素敵でした。そして松田優作や北方謙三ファンなら夢の中で何千回も繰り返しているであろう(笑)お約束の映像を、茶化さずまじめに丹念に撮っていて、その緻密さに頭が下がりました。かっこいいだけの映画ですが、それがちゃんとかっこいい所が凄い。あととてもタイヘンな役で出演した監督の奥様が会場にいらしていて、映画監督の奥さんってほんとにタイヘンだとしみじみ思いました・・・・

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花よりもなほ

「花よりもなほ」見てきました。公式サイトはこちら

たいへんな意欲作。大ヒツト作に化ける可能性もあったかもしれない映画でした。全編通して佳品かというとそうでない部分があるのが悔やまれますが、浅野忠信、キム兄両氏は本当に映画史に残る名演でした。

 先に褒めるほうから行きます。この映画は「あだ討ち」が最大の関心事であった、江戸史上大変特異な数年間に時代を絞り、さらにそこに「あだ討ちよりも大切なもの」というありえない主題を放り込んで、「武士の一分」について考えさせるという趣向です。日本人の生死観に実は今も滔々と息づくこの「義に縛られた死」というものを描くのに、これほど正面切った正攻法の手段があったんだと、最初聞いた時正直度肝を抜かれました。同時に「赦す」と言うメンタリティーも「生きる」という概念もない時代に、どうやって「形」にしてそれを捻じ込むのか、公開前から興味津々でした。まずこの、映画ならではの企画構成に心からの賛辞を送りたいと思います。
 そうしてその企画の意図を見事に理解していたのが、浅野忠信、でした。浅野さんは、脚本家、スタッフ、監督から頭ひとつ抜きん出て「あだ討ちよりも大切なもの」がわかっていた。是枝監督は、現場で見た浅野さんを「怪物のようだった」と雑誌のインタビューで応えていましたが、それが何故「怪物」に見えたか、そこでもっと考えて欲しかった。本来なら、それがこの映画全体の大きさである筈でした。この映画は怪物になりえた。でもそれがわかっていたのは浅野さんだけだった、という事です。「義」の名の下に放置された、他人に認められるだけ「でしか」ない死の無意味さと、生に対する生きる者の傲慢さと、押しつぶされた者の不条理な「抹殺」の輪廻と。私はこれから、朝「人身事故」で電車が止まったというニュースを聞くたびに、きっとあの、浅野忠信の、深い深い一礼を、「日本人の心の闇」を見事に切りほどき、怒りと悲しみをすべて受けとめ送り流したあの一礼を、すがる思いで、思い出すんだろうと思います。そういう、生身の人間を越えた渾身の力と光明が、この映画には深々と打ち込まれていました。

 で、そこまで浅野さんが演じきってしまったので、逆に脚本の、言葉の「浅さ」が露悪的に開陳されて、それで一番割を食ったのが宮沢りえさんでした。あ~んな学芸会みたいなせりふ、いったいどう言えばよかったんでしょうね。役者の力量に頼るにも限度と言うものがあるでしょう。あだ討ちをやめると言う事が何故「くそを餅に変える」事になるのか。この有史以来様々な宗教・哲学において繰り返されて来た命題の深さに途中で怖気づいたか、或いは単純に本読んでいなくて語彙が貧弱だったか、とにかくせりふは中途半端に投げ出され、どうしようもなく言葉足らずで終わってしまっています。浅野忠信の体現する映画の主題を、映画の側から表現する、いわば一番肝となるシーンの筈だったんですが、そこがぼやけるので、ただの「高尚なお笑い映画」に成り下がってしまいました。まぁ、ちゃんと大爆笑できますから(笑)それでいいんですけれど。

 もうひとつ、割を食っていたのは香川さんと加瀬さんでした。このお2人にはこの役は、役のほうが不足でした。鶏を割くに焉くんぞ牛刀を用いんや、と言う感じ。このお2人は立っているだけでその役に込められた「人間性」を三重にも四重にも内包して「見せる」事が出来る名優ですが、この映画の中で必要とされたのは結局一重だけだった。ので、正直、無駄な含みが出来てしまってすっきりしなかったんですよ。そのせいで話の軸もぶれてしまうし。それなら、特に加瀬さんの役は、ファンだから言うわけではないですが、もっと直球ストレートに悪役の(笑)オダギリジョーの方が全然よかった。同じ一重なら、特化された役をもっと先鋭的に掘り下げ膨らませる技術と演技力を持った人の方が、わかりやすいし面白かったのに、と思います・・・この映画のキム兄のように。

 最後になりましたが、忠臣蔵は歌舞伎を引き合いに出すまでもなく、オタクやマニアや歴史愛好家がゴマンといて、そのおかげで当時手習いの時手本としていた変体仮名の変遷や筆や半紙の形態の研究に代表されるような、元禄期以降出現した庶民の意匠との事細かな区別、選別が相当の範囲まで出来ていて、この2年に限って(笑)かなり詳細なところまでわかっています。そこまでいかなくても、「小野寺」「寺坂」と言う名を聞いて「あ゛あ゛~」と思う人なら、ダヴィンチ・コード並に突っ込み所満載、かもしれません(汗)。でも最初書いたようにこの映画は、時代劇という枠の中にモノスゴイものを放り込もうとしているたいへんな意欲作、いわば場を借りたファンタジーなので、そのあたりはゆるゆるとお楽しみいただければと思います。

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2006年6月 6日 (火)

ジャスミンの花開く

01「ジャスミンの花開く」試写会で拝見してきました。公式サイトはこちら





 チャン・ツィイーが3代に渡る女性の生涯を演じきった佳品です。戦前から現代に至るまでの長い歴史を扱うわけですから大河ドラマのような重厚長大なものを想像しますが、実際には、まさに茉莉花のような、強く芯のある香りを馥郁と漂わせるたいへん可憐な映画、でした。
 そうなったのはひとつには、歴史的大事件をあんまり話にリンクさせていない、というのがあると思います。時代的に、歴史の流れに翻弄される運命を嘆く主人公はいくらでも設定できたでしょうし、そのほうが大向こうの涙を絞る事が出来たとは思います。でもこの映画ではあくまでも、その時代を生きた女性一人に、その生き方に焦点を絞って描きつづけます。そのおかげで、こちらで見ている現代に生きる人も、ぶれることなく女性と自分を重ね合わせることが出来るんですね。この時代を中国の監督が撮るなら他に盛り込みたい事はたくさんあったでしょうが、この大英断は映画構成上大変に効果的だったと思います。
 それと、いわずと知れたチャン・ツィイーの名演。つまりそんなわけで脚本は、大上段から振りかぶるような山場は一切なく、一つ一つ鍵となるエピソードが積み重ねられていくだけ、ごく地味に淡々と話が進むだけなのですが、最後まで観客をひきつけて離さなかったチャンの演技は凄かったと思います。3代の女性の、若から老いまでをすべて演じるわけではなく(老母担当は別の名役者です)その女性の恋と結婚に関する部分、いわばその女性の後の運命と人生を決定付けるキーとなるところだけを、3代に渡って演じ分けます。もちろん、あざや眼鏡で見分けがつく様にはしてありますが、凄いのは、演じ分けということ以上に、チャン・ツィイーが各代登場して来る度に、その女性のごく日常の生活を数分見せられるだけで、その人がどんな気性でどんな考えを持つ人なのかごく「自然に」わかってくる、という所。だから各女性の一代記としてとても完成度が高いし、その向こうにはうっすらと時代の空気さえ写しこまれている。凄い名演でした。

実は試写会なので、私の隣にいたおば様お2人はあとに御用事があるらしく「つまらなかったらすぐ出ましょう」と開演前に相談していたのですが(で、お馬鹿な私は映画始まって3分で、これは隣のお2人は退席すると確信した・汗)結局最後の最後まで見て、お一人は泣いていました。泣く映画、ではないので、たぶんおば様の琴線に触れるシーンがあったのだろうと思います。私も含めて劇中の人物と同じ経験をした事のある人にとっては、その古傷が改めて痛む、かもしれません。自分とはかけ離れた(笑)ツィイーの芯の強さと透明な美しさに救われる思いがします。そして、女性にとっては当たり前でも男性陣にとっては見ていられないほど重いシーンの連続、であるようで、幸せな人生を送ってきた会場のおじいさん達は正直ラストでマイッてしまっていました・・・。古い時代から順に描き起こした映画ですが、ノスタルジーとは程遠い、しかもどこか現代のおとぎ話のような鋭さと繊細さも兼ね備えた映画ですので、時代を知る古い方よりも、むしろ今恋愛と結婚の渦中にある若い方に、お薦めしたいと思います。


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ダック・シーズン

Sub1「ダック・シーズン」見てきました。公式サイトはこちら


 途中まで、今度子供つれて見に来よう、ぐらいに思っていたのですが、なんのなんの、まさしくイケナイ大人のための(笑)シニカルなファンタジーでした。それも、何だか、ものすっごいピンポイントなツボを確実に突かれた感じ。インディーズならではの不思議な技と力と高揚感にあふれた映画です。
だいたい、人が退屈しきってダレているのを見るのが、こんなに面白いとは思いませんでしたよ(笑)「停電」に象徴されるように、登場人物はみんな今自分の人生の途中でさまざまな理由で「立ち止まって」います。ダレも前へ進もうとしない。そのまま後ずさるか逃げをうつ事ばかり考えている。ところが凄いのは、そうやって誰も問題に立ち向かっていっていなかった筈なのに、当初予定とはまったく違う解決ではありますが(笑)とにかく、いつのまにかみんなまた再び歩き始めているんですよ。立ち止まっていた脚が、後ろに下がるだけだった脚が、まったく無関係に見えるきっかけでポンと踏み出す、その一歩。このあたり、何だか「菜根譚」でも読んでいるような気がして面白いです。思春期以前の少年と、少し年嵩の少女と、「少年」から脱却できていない青年が、この老成した思想を体現しているというのがなんとも皮肉で。まぁやっている事は限りなくお馬鹿なんですが(笑)

 えー、子供に見せるのをやめた理由のもうひとつは、映画の中でマリファナが出てくるから、です。子供達自身知らず大量に食べさせられるシーンがあります。その結果が映画的にはとても重要な展開となっていくんですが、苦手な方はお気をつけ下さい。

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2006年6月 5日 (月)

家の鍵

Top「家の鍵」見てきました。公式サイトはこちら


 人に薦められて見に行きましたが、たいへんに力強い「ほのぼの」に溢れた良作でした。くすくす笑って、見た後心の深いところが穏やかに安らぐような気持ちになれます。家に男の子さんがいる方は特に、声出して笑っちゃうかもvv

 見る人によっては、これのどこがほのぼのなんだ、カワイソウな話じゃないか、と言うかもしれません。話は、出産時の事故で20歳にもならない彼女を亡くした少年が、15年経ってその時の子に会う、というものなのですが、その子が障碍児だからです。でも私がこの映画を見て真っ先に思ったのは、「男ってホントしょうがない(笑)」というものでした。
 それはまさしく今、我が家でも日々展開されている景色そのものでした。うちの息子と旦那の、傍から見ると突っ込みどころ満載の、でも本人達は楽しくてしょうがない「遊び」。たいへんに大雑把な言い方をさせてもらえば彼らには「仲間意識」が働くらしいんですね。それが転校生でも、新入社員でも、とりあえずエイリアンが来れば撃退するか仲間にするか、なんでしょう。そして、その感覚で行くと、原因と結果の間が乖離しすぎて、はっきり言って「よくわからないまま」生まれてくる「自分の子供」も、同等にエイリアンであるわけで(笑)。最近やっと「庇護の必要な生き物」から「人間」に昇格したうちの息子と父親は、まるで新しくクラブチームに入ってきた先輩後輩のような関係です。っていうか、男同士だとそんな関係しか結べない・・・らしい(大爆笑)。でもそこではちゃんと旦那はいわゆる「少年の心」に戻って、一対一で遊んでいますし、たぶん男の子を育てるのには「少年になれる大人」が必要なんでしょう。だから、そういう男性を(半分本能で)女性は許容してしまうんでしょうが、許し過ぎると「嫌われ松子」になってしまいます。 閑話休題。

 とまぁ、そんな事をごく自然に考えさせられてしまうほど,この15年ぶりに出会った2人が仲良くなっていく過程は、素敵でした。この男の子の場合はそれが生まれ持った障碍ですけれども、それがもし無くても、やっぱり少年の人生には少年にとっての「苦難と障壁」がうずたかく積まれているわけで、そしてそれを乗り越える時に差し伸べられる手も、越える壁の高さ大きさとは関係なく「そこにあるもの」であるはずで。誤解を恐れずに言えば、映画という形で視覚に訴えてくるこの子の障碍が「壁のひとつ」にしか見えないほど、実に細やかな、ごく普通の人間らしい、男同士らしい(笑)心の交流が、そこに育まれているところが、ほんとに素敵だったんです。ワクワクするほど。ネタバレになっちゃいますが、2人で男の子の彼女に会いに行くんですが、日曜なので女の子は学校に来ていない(親父、何故調べていかない・笑)。持っていったケーキが無駄になる・・・と男の子が「ね、半分でもおんなじ事だよね」親父、目がキラーン☆「だよね。半分でもあればいいよ」「そうだよ」「食べようか、今」にっこり~vv・・・って包み開けて手づかみですかお父さんっっっ(大爆笑)。その2人でケーキをほおばる様子が、友達同士のようでもあり、厳粛な儀式を執り行うマスターと弟子のようでもあり(笑)、なんとも分かちがたい結びつきを感じさせるものでありました。何なんでしょうね、あれは(笑)。

 ここまでのところでお察しいただけるかと思いますが、障碍児役の子は、実際に障碍を持ったお子さんが演じています。役の上では脳機能障害と高機能アスペという設定のようですが、私は医者じゃないので、このお子さんの普段の障碍の程度がどのくらいなのかはわかりません。ただ、明らかにわかるのは、せりふを覚え指示通り動くことはしても、時々「本人自身」が出てきちゃうこと(笑)。舞台じゃなく映画なんだから撮り直せばいいと思うんですが、父親役のキム・ロッシ・スチュアートvvvも監督も、そのアドリブを見逃さずにドンドン芝居を付けていきます。そのあたり、ちょっと「スジナシ」というTV番組に似ていまして、スチュアートは、大変高度な演技力を惜しみなく駆使して、丁寧なあたたかい父親像を最後まで崩しませんでした。実際にも2人が仲の良い「同士」になっていたからこそだと思いますが、その、役を離れた二人の親密さもエンドロールで堪能できます。

 というわけで最後になりましたが、キム・ロッシ・スチュアートはやっぱり凄いです。今回考えようによってはたいへん難しいパートナーと組んで演技しなければならなかったわけですが、映画が決して息子にだけ焦点が当たる「難病お涙頂戴もの」にならかったのは、この人が、父親自身の成長を、もうひとつの主題として見事に演じきったからだと思います。ラストシーンの涙の意味が、見ている全員に確実に伝えられる役者はそうはいないと思いますよ。彼ほど着実に名優への階段を上っているイケメンvvはいないでしょう。「アパッショナート」という映画で全世界の有閑マダムのハートを撃ちぬいた・・・と思ったのですが(笑)思ったほど知名度が上がらず、現在に至ります。この映画の中でも、とても繊細な感情を本当に美しい瞳に乗せて、こちらの心にクゥ~と訴えかけてきます。「カラテキッド(日本未公開映画)」で名を馳せた後、質の高い映画に絞って出演するようになったらしいんですが。パパはジャコモ・スチュアートです。


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2006年6月 4日 (日)

舩橋淳監督の映画感

 小次郎さんの所でお教え頂きましたが、テアトル新宿のイベント情報欄で、舩橋淳監督が「ビッグリバーに向けて」というコメントを載せておられます。こちらです。このコメントが、監督自身の作る映画とリンクするにはあと10年くらいかかると思いますが(^_^;)、カオスの中に生まれつつある萌芽としてお読みになる分には、面白いかと思います。

 まだ監督30才ですから仕方ないとは思いますが、この文章からは、世界の入り口に立ったばかりの青年のような青さと、それに対峙するすべとして自分の内なる「洞窟」と外部への「憧憬」しか持てていない焦りが、如実に感じられます。監督が外を見る目にはまだ自分の言葉でしか構築されていない「フィルター」がかかっており、またその一方で、見る眼鏡としての「カメラ」に監督自身が圧倒されています。それが、現場においてカメラと現実の間を「創作」する勇気を奪うのでしょう。たぶんそれに本人も気づいていているからこそこうして焦っているのでしょうし、私も、成長の速度は人それぞれ、でいいんではないかと思っていますが。

 出来上がった映画を観ると、監督が「洞窟」だと思っている場所から生み出された映像には、巧まずして監督自身のアイデンティティーがにじみ出ています。それは監督自身によって後付的に構築された映画観とは別次元の、監督の知性と感性と感覚が今までの人生をかけて掴み取ってきたものです。それが鍾乳洞のように滴り落ちてくる、その豊かな一滴、一滴を、できるならばこれから先は是非大事にしていただきたい。同時に、まだまだ振れ幅の広い、立ち位置の定まらない監督のこれから歩みの杖として、その滴りにかくも強烈に色を成している監督独自の「日本人的叙情性」について、是非ご自身の理性を駆使して精査検分して頂きたいと思います。映画好きなおじ様たちは、今時こんな古典的な映画論によりすがっている若い青年がいると知ったら、きっと迷惑な(笑)シンパシーを寄せてくるでしょうが、でも理論は古くても、監督のよって立つ所は似て非なるもの・・・だと私は信じたいから、です。

 私は、監督がこのまましばらく自分の世界に絡めとられてがんじがらめのまま迷路を彷徨っていても、それはそれで、いい事なんじゃないかと思います。そういう形でしか、つかみ取れない、抜け出せない人というのは確かにいるからです。今、象の足に触れはじめた監督の手が、いつか描き出してくれる「象というもの」に私は期待しております。

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2006年6月 3日 (土)

インサイド・マン

Insideman「インサイド・マン」試写会で拝見してきました。公式サイトはこちら



 予想外に面白かったです。一風変わった知的ミステリーという感じ。最初にどさっと謎の塊が投げ出されて、それを一つずつ解きほぐしていくんですが、観客のほうが登場人物たちより常に一つ多くを知らされている(ココがすごくうまい)ので、映画の細かい部分まで楽しみつつ楽に推理していく事が出来ます。エンターティメントとして出色の出来。最後には登場人物たちも「インサイドマン(中にいる人・銀行強盗ですね)」の全てを「呑み込む」のですが、その終わり方もたいへんにきれいすっきり落ちがつきます。すごく爽快vv これは面白かったです。あと、 監督スパイク・リーなので、至る所で現代アメリカの病巣をグサリグサリと皮肉っていて、その相変わらずの切れ味には指差して笑いながらも唸ってしまいますよv 銀行強盗映画らしく緊迫感は最後まで途切れませんが、その必死さが逆に笑いを誘う場面もあるし。惜しむらくは字幕の戸田先生がたいへんお上品でいらっしゃるので、中の人たちが話しているトンデモナイ言葉がフツーの日常会話に直されちゃっているんですよ。そのせいで「え・・・っと、笑っていいのかな?」と戸惑っちゃう場面がある。特に主演がデンゼル・ワシントンなので、その彼があの端正な顔を崩さず「売女のヤラせずぶったくり」とか「突っ込みすぎてもうガバガバ」とか言っちゃうのがビックリ大笑、なんですけどね(書いちゃった~^_^;) ジョディ・フォスターも「出てくるだけでタダものではない威圧感」という、もう彼女にしか出来ない役で(笑)、せりふ以上にその存在感自体に語らせていました。犯人や依頼人とのネゴの仕方が本当に素敵でしたよvv犯人、スッゴクいい人だしv

 社会正義や人種差別問題に訴える重苦しい映画かと思いきや、大人の駆け引きのしたたかさに笑いつつ、かなりいろいろ考えさせられる良作でした。この夏は大作感動作目白押しですが、そういうのに疲れちゃった時是非どうぞ。




 

 

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ライフカードCM

昨日から新しいバージョンです。

同窓会を舞台にした「マドンナ編」

Webに行くと、続きが見られます。
「冒険」 「友情」 「封印」 


私は「冒険」が笑っちゃいました。

最初岡山だから桃太郎なのかと思ったんですけどvv

×3はダメか~そうかぁ~(笑)

「友情」ラスト、火急を要するのはむしろオダギリ(笑)

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2006年6月 2日 (金)

BOW30 映画祭

今年の夏はタイヘンです。
あの、フランス映画社の作品を
日比谷のシャンテ・シネで、
期間限定公開、ですvv
6/3(土)から、3枚綴り券3000円を
各プレイガイドで発売します。

詳しくはこちら

作品とタイムスケジュールはこちら



7/15(土)&16(日)ピアノ・レッスン ベルリン・天使の詩

7/17(祝)&18(火) 猫が行方不明 はなればなれに

7/19(水) 春のソナタ 夏物語 恋の秋 冬物語

7/20(木)&21(金) エル・スール ミツバチのささやき

7/22(土)&23(日) 大人は判ってくれない 勝手にしやがれ

7/24(月)&25(火) 新学期・操行ゼロ & D. I. 気狂いピエロ

7/26(水) ブリキの太鼓

7/27(木) ラルジャン ゲームの規則

7/28(金) 親愛なる日記 愛のめぐりあい

7/29(土)&30(日) デッドマン ストレンジャー・ザン・パラダイス

7/31(月)&8/1(火) あこがれ美しく燃え マイライフ・アズ・ア・ドッグ

8/2(水) サクリファイス

8/3(木) コントラクト・キラー 黒猫・白猫

8/4(金) 炎のアンダルシア ライブ・フレッシュ

8/5(土)&6(日) 映画史特別編 選ばれた瞬間

8/7(月) メロ 恋ごころ

8/8(火) パリ、テキサス アブラハム渓谷

8/9(水) 秘密と嘘

8/10(木) 奇跡 悲情城市 (4:10~)悲情城市 (7:20~)悲情城市

8/11(金) りんご 旅芸人の記録


ほとんど家にあるのに何で見に行くんだ~

とか言われそうですが

でもやっぱり見に行くんだろうなぁ(^_^;)

好きな映画は変わってませんが

今見たいのは「サクリファイス」と「旅芸人の記録」ですね。

これだけはもう不世出だと思うので。


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2006年6月 1日 (木)

「オダギリジョー・オールナイト」

6/24にテアトル新宿で
「オダギリジョーオールナイト」が開催されます。

開場時間  23時30分
上映開始  23時50分
終了予定  6/25 6時20分

当日料金  2500

上映作品 メゾン・ド・ヒミコ
       アカルイミライ
             スクラップヘブン

詳しくはこちら

ついに、東京でも!!!  

Yukoさん、いつも教えて下さって本当に有難うございますm(_ _)m



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初恋

324630view010「初恋」試写会で見てきました。公式サイトはこちら




宮崎あおいさんと小出恵介氏、2人で作り上げた映画でした。これはもう、この2人の映画です。
 私はこの三億円事件と前後して生まれて、しかも3歳位で神戸に移り住んでしまったので、当時の雰囲気とか、具体的な時代の「記号」とか、まったく知りません。で、「三丁目の夕日」の時も(まだ見てないけど)思ったのですが、当時を知る人は、これ見てどう、思われるんでしょうか。それが一番に知りたいです。本当に何も知らないくせにエラそうなことを言うと自分でも思いますが、私はこの映画のセットにも、音楽にも、小道具にも、全く60年代の空気が感じられなかった。置いてあるもの、使ってあるものの時代考証はきっと間違っていないんでしょうけれど、ちょっと前、60'sと銘打たれたファッションや音楽が再ブームになってましたが、それを「昔はこんなでしたよ~」といって「ハイ」と持ってこられたような、そんな感じしかしなかった。たぶんBGMとライティングのせいじゃないかと、今ない知恵絞って考えているんですが、何ていうか、布のプリントの柄の鮮明さにも、モルタルの壁のぼこぼこにも、確かに当時と同じように痩せてはいる役者の体のラインにも、サイドストーリーの演技にも、ところどころに21世紀が覗くんですよ。で、気持ちが途切れる、っていうか見ていて、見てはいけないものを見てしまったように落ち着かなくなるんです。

 ところがそんな中で、あおいちゃんと小出氏が居るその場所だけが、周りから切り取られたようにタイムスリップしてました。この2人は本当に凄かった。ひょっとするとあおいちゃんの髪型とか靴下の長さとか、小出氏の着ていた物の中には、考証を外れているものがあったかもしれないんですが、にもかかわらず、私が見た事もない筈の40年前の匂いが確かにそこに感じられた。40年前、三億円事件があったのならこの2人もいたんだと、その時代と、歴史と、まるで等価の重さで、この2人はそこに存在していたんです。そしてその当時の人の恋愛感は今の私達とはかけはなれたものであるのに、きっとこうだろう、そうなんだろうと、2人の表情を見ているだけで、その気持ちの動きが、細やかな襞が翳りが、心にふわりとすべり込んできて、それがとてもあたたかくて。
 最後、あおいちゃんは号泣するんですが、それがわかっていなかったのはあおいちゃんだけで、観客は多分全員察している事、です。でも、それがわからないのが10代、というものだし、三億円よりはるかに大事なものを大切に抱えていられるのが10代、なんだと思います。その崇高さに手も触れられないでいる、小出氏の思いも。

 映画の主眼は最初から最後まで三億円事件とその背景であり、およそロマンとはかけ離れた武骨でゴリゴリした映像が続くだけです。でもこの映画のタイトルは「初恋」だと、私も思います。ありきたりの男女の関係では決してなしえない、それが彼らの初恋だったからこそ、できた、事だと、思うので。

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