« 「山椒魚」予告編 | トップページ | 「ビッグリバー」舞台挨拶(2) »

2006年5月28日 (日)

「ビッグリバー」舞台挨拶(1)

5月27日(土)新宿テアトルで行われた、「ビッグリバー」公開初日舞台挨拶に行って来ました。いつもここでお世話になっているYukoさんとそのお友達に大変お世話になりました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。そして今回映画館前徹夜厳禁ということで4時近くまで夜の新宿を徘徊するハメになり(^_^;)、そのせいで、ただでさえ動かない灰色の脳細胞が今回熟睡してました(涙)こんなにボロボロのレポートで、本当に申し訳ありません。雰囲気はこんな感じだったんだな、程度に読み流していただければ幸甚です。
初回は11:40の映画のあと、二回目は14::00からの映画の前、でした。

監::「こんにちは。監督の船橋です。今日はこんな天気悪いのに、立ち見まで出るほど多くの人に集まっていただいてほんとに有難うございました。(後失)」
O:「こんにちは、オダギリジョーです。えー今日は「嫌われ松子の一生」の初日、なんですね(笑) で、ここは「ビックリバー」なんですが、この雨の中よくこちらに来ていただいて(笑)有難うございます。そして松子のほうはスター大集合ということで、さぞ華やかな舞台挨拶になっていると思うんですが、こっちは僕と監督2人で華やかに(笑)頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします」
司:「いえもう、オダギリさんだって昨日カンヌから帰っていらしたばかりなんですよね・・・っとそうですよね?」
O:「ええ、まあ」
氏「ねぇ、今やもう世界をまたに駆けてご活躍のオダギリさんですから(笑)どうぞ宜しくお願い致します」
O:「いえいえ(苦笑)」
氏「で、監督にお聞きしたいのですがこの企画と言うのはいつごろから」
監::「えーとまず直接、ナイマンとニューヨークで会って話はしていたのですが、9.11以降、テロリストだから、ムスリムだからという偏見が、少しずついろんな映画の中に出てきだしたんですね。で、それは違うと思いましたし、そういうのを見つめなおすきっかけになればと思って作りました。偏見を乗り越えての友情、といったようなものが描きたいと思いまして」
司:「なるほど」
監::「まあそういう映画を作りつつ、実際の現場では意見が対立したりして凄かったんですけれどね(笑)」
司:「そうなんですか。でもそういう対立を乗り越えて、より理解が深まっていったと言うか・・・」
監::「・・・ですよね。お互いにもっと深い絆で結ばれたというか、そうですよ。ナイスフォロー有難うございます(笑)」
司:「で、オダギリさんの方は、全編英語でアメリカでオールロケということで、撮影を前にプレッシャーみたいなものはありましたか」
O:「まあ英語で芝居したこともないですし、アメリカで撮影してスタッフも全部外人という環境でほんとにやっていけるか、っていうのがありましたね。そこが一番の壁でした」
司:「心配でしたか」
O:「それはそれはシンパイでしたよ~(わざとらしく大きく頷く)(場内笑)」
司:「すみません(^_^;)・・・で、実際に始まってみてどうでしたか」
O:「僕ね、実はその時日記をつけてたんですよ。で、こないだ読んだら、撮影初日、2004年1/2、ですよね監督(監督、にこにこ頷く)、その日初顔合わせだったんですがそこに、「思っていたより5倍以上つらい」(場内大爆笑)って、そう書いてあったんですよ」
司:「何がそんなにつらかったんでしょう」
O:「英語ですよ。英語がとにかくつらいみたいに書いてありました」
司:「で、慣れましたか」
O:「ええ、やっぱりスタッフの方とか、あとクロエとかカビィとかからいろいろと教えてもらったりして、それでどうにかやり切れたかなと。もちろん自分でもいろいろ調べたりもしてましたが。大変な事だなと思いました」
司:「で、そんなオダギリさんを監督からご覧になっていかがでしたか」
監::「えーっと僕の目にはそんなにプレッシャーがかかっていたようには見えなかったんですが、かかってたんですか?(笑)言葉の面はまったく心配はなかったですね。それは表面的な問題で、ひょうひょうと演じていて、素晴らしかったです。実際、英語に親しんでいる他の2人がセリフをとちる中、オダギリさんはそんなことはなかったですね。あんまりそういうものは感じさせなかったですね」
司:「撮影の時の現場の印象は」
監::「3人が車の中にいて一日撮影、みたいな事があったんですが、そうすると、僕が英語で音声さんに話して照明さんにも話して、それを中の3人も聞いていて、その上でさらに英語で指示を出すんですね。当然オダギリ君にも英語。で、それで、大丈夫だった。うまくいったんですよ。そこから、ああ、案外簡単だな、これでいけるな、みたいな事は思いました」
司:「オダギリさんから見て監督はどんな方でしたか」
O:「僕アメリカの現場って、どういうものかわからなかったんですけど、とても大人、でしたね。大人な感じ」
司:「あ、それは現場がですか。監督が、ですか」
O:「監督です(苦笑)。監督が大人な感じで、普段は穏やかなんですけれど厳しいところは凄く厳しい。これ以上はできません、っていうともうそこから先は絶対出来ない厳しい現場なんですが、そのスタッフの要求を呑みに呑みつつ、でも妥協はせず、限定された日程の中で、それはもう本当に圧巻、でしたね」
司:「では監督が映画の風景としてアリゾナというモニュメントを選ばれたのはどういったことだったのでしょうか」
監::「これを言ってしまうと元も子もない、という感じですが(笑)僕は西部劇の大ファンなんです。で、是非そこで撮りたい、と。ここではジャームッシュ監督も撮影なさったそうです。もう一つ、9.11以降のアメリカを描こうと思った時に、このアリゾナのメサでシーク教徒がショットガンで撃たれるという事件がありまして、でそういうとんでもないところで、あえて撮ろう、という気持ちもありましたね。9.11以降のアメリカ国内の変化を撮ろう、という。実際はそんなとんでもない所でもなかったんですが」
司:「オダギリさんはいかがでしたか」
O:「僕が実感したのは、現場でカメラを趣味で撮っていたんですが、それが全然違ってたんですね。ポラロイドだともう真っ白!日本との光量の差というか、全然違う光で、大きくて・・・・日本では絶対撮れない景色なんですよ。それがとても嬉しかったですね。その中で自分が参加して映画になっているというのにとても感謝しました」
司:「監督からジャームッシュ監督のお話が出ましたが、今回、デッド・マンのスタッフにも入ってらした方が、ご参加だったんですよね。オダギリさんそのあたりの事は・・・?」
O:「えっと・・・何の話をすればいいんでしょうか・・・・(司:えー、たばこの・・・)・・・タバコの話ですか?(場内爆笑)」
司:「ええ、是非その話を(笑)」
O:「話せっていうんで話しますが(笑)、あの・・・(と歩き出して)このポスター(車内から撮った写真を使っている方のポスター)のここに、ですね、缶が2つ写っているんですが、たばこの缶なんです。でデッドマンの時に助監督だった方が今回チーフスタッフで、えーと、おばちゃんで、凄くかっこいいおばちゃんなんですが、その方に、革で出来た小物・・・タバコいれ?と、このタバコを缶ごともらいました。巻きタバコで、その巻き方も教えてもらいまして。そういう話です」
司:「(めげずに)いえいえ、それで。その続きを是非(笑)」
O:「じゃあ頑張って言います!(紅くなってうつむいて、そのまま)えー、その時、そのたばこの巻き方を教えたのは、ジョニー・デップに続いてあなたが2人目だ、と言われましたっ!!(最後は捨て鉢(笑)場内拍手)」
司:「有難うございました(笑)タバコはどうしたんですか」
O:「使ったコレの他にもう一つ新品ももらいまして、2缶あったんですが、両方、もう喫いました。いいたばこでおいしかったですよ」
司:「では最後になりましたが監督とオダギリさんにこの映画について一言ずつお願いします」
監::「えーとこれからご覧になるわけではなく、もうご覧になったた方々に、ということですが、きれいで雄大な風景とか、3人がどうやって関わりを持っていくかとか、これだけでもわかっていただけるとは思いますが、一回見ただけに、次はより面白く感じられるところがあるんではないかと。そうやって、2回3回繰り返して味わうことの出来る映画だと思います」
O:「すごくわかりやすい映画だと思います。そして、ただの日本映画でもなく、監督がニューヨークに住んでいて、そういうアメリカのインディペンデンド映画ともうまい・・・うーん、折り合わせ、っていうか、うまくからみ合っているんですよね。何度見てもいろんな取り方が出来ると思う。景色もきれいだし、哲学的なものも中に含まれているところもあるし、また今度はいろんな人といろんな時にいろんな場所で楽しんでいただけたらいいんではないかなと思います」

|

« 「山椒魚」予告編 | トップページ | 「ビッグリバー」舞台挨拶(2) »

コメント

天気の悪かったのにお付き合い下さいましてありがとうございました。
3ヶ月ぶりにオダギリジョーを目の前にして、もう思考回路はこわれました、はい。
このレポを読みながら記憶を呼覚まそうとしていますが、出来るかな。
タバコの話ではタバコの缶を「カンカン」と言ってましたね。でもこの話は何度も話しているので同じ話題を繰り返し話さなくてはいけないのも大変ですよね。

投稿: Yuko | 2006年5月28日 (日) 22時11分

Yukoさん

昨日は本当にお世話になりました。有難うございました。お友達の皆様にも、どうかくれぐれも宜しくお伝え下さいませ。

そして、その恩を仇で返すようなボロボロのレポですみません(泣)。これであの素晴しい挨拶のすべてを思い出すというのは無謀のきわみと思います。ほんとにごめんなさいです・・・

それにしても、あの「言われましたっ!」には
本当に、 「惚れ直しましたっ!」(笑)

投稿: contessa | 2006年5月28日 (日) 22時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ビッグリバー」舞台挨拶(1):

» [情報]舞台挨拶レポ、リンクの追加 [小次郎つばめ返し]
contessaさんのところにBIG RIVERの舞台挨拶レポがアップされています。 http://contessa.txt-nifty.com/blog/2006/05/post_f34a.html contessaさんのところにコメント差し上げたいのですが、 Macでは文字化けするため、いつも遠慮しております。 本当にありがとうございま... [続きを読む]

受信: 2006年5月28日 (日) 22時48分

« 「山椒魚」予告編 | トップページ | 「ビッグリバー」舞台挨拶(2) »