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2006年4月27日 (木)

間宮兄弟

View 先日、試写会で見てきました。公式サイトはこちら







これはもう、モノスゴクよかった面白かった最高でした~vvv 試写じゃなくて、自分でお金払っても観にいきたいと思いました。
特に、私にとって森田監督作品って今までどうにもあざとくてくどくて、少し敬遠していたのですが、今回は花丸。何だか角が取れた分、監督本来の「シニカルで、でもどこかあたたかい」視点が最大限発揮されています。しかも主役の2人の芝居がたいへんに古典的なのを、うまく生かしつつ丸め込みつつ(笑)今撮る映画として立派に成立させています。そのあたりのバランス感覚も、森田作品では今回出色の出来ではないでしょうか。原作とは相当いろいろ変えているのに、人物像も心象風景もきちんと「映画の大きさ」に丁寧に膨らましてあって、そのきちんと感も見ていてとても心地よいです。
あと言わずもがなですが、主役の2人が本当に良かった。兄弟ネタ映画が今期続くのですが、兄弟という関係の持つ独特の「不思議なシンパシーと距離感」を、ここまで緻密に大胆に自然に「創り上げた」お2人に拍手喝采です。もともと特に主題も問題提起もない話ですので(笑)2人の生活感は本当に大事で、ある意味それは必要最低限のハードルであり最大の難関(!)だったと思うのですが、間宮兄弟は、本当にちゃんとソコに、いました。

で、間宮兄弟って、何が凄いって、すごく幸せに暮らしているんですよ。周りにいる人はエキセントリックな人ばかりですが(笑)みんな間宮兄弟を大事に思っていて、親にも祖父母にもとても愛されていて、彼らは「僕らってやっぱちょっとヘン?」とは思うものの(笑)、それをしっかり受け止め日々を大切に「生きて」います。そしてそこに上に書いたようにとてもリアルな存在感がある分、彼らの生態vを見ていると、「こういう幸せって、ありなんだ~」って自然に思えてくるんですよ。人生に課題を課し続ける世間様から見ると「解いていない問題が山積み」なんですが(笑)、それを超えたところで何だか肩の荷がおりたようにすら感じます。「電車男」が奇跡なら、「間宮兄弟」は世間様のオタクに対する悲観論に真っ向勝負(^_^;)なんですが、でも彼らは、見ている観客それぞれの抱える現実にしっかりと関係付いて、その行く先を、一風変わった光で(笑)とても明るくあたたかく照らしてくれるのです。

出てくる女優さんたちも、本当にみなさんもったいないくらいの美人で(笑)、しかもただ美しいだけではないのがこの映画見るとわかります。御大中島みゆきさんは言うまでもなく、1人だけちゃんとモノポリーやっている(笑)沢尻さんも、そのゲームに女優生命かけちゃう(笑)常盤さんも、キラキラと悲しい北川景子さんも、底なし沼のようなv間宮兄弟に対して少しも負けるところの無い存在感です。圧巻は、北川さんの彼氏役の横田鉄平氏。普段はスタイリストさんで今回特別出演なんだそうですが、本当にトクベツです(笑)。ものすっごい強烈なインパクトと画面におさまりきらない存在感。ああオダギリジョーと並べて画面に映して見てみたいvv黙って立っていても火花散らすでしょうね、お互いに(笑)


 

今回は、私が試写会を当ててYukoさんにご一緒して頂きました。試写会の後には何と監督ご自身と佐々木蔵之助氏突発シークレット生トークショウ(笑)。蔵之助さんはマイク持って客席飛び回るし、監督はそこにいない塚地さんの暴露話をやっちゃうし(笑)、面白かったです。そして帰りのサラリーマンでごった返す銀座線と丸の内線で「間宮兄弟面白かった~」と10回ぐらい繰り返してしまったのは私達です(笑)。監督~地味に宣伝しときましたよ~vv



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