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2006年3月23日 (木)

「ゆれる」舞台挨拶(2)

<続き>

◎香川・西川監督は、「蛇イチゴ」という作品から約4年、もちろん観せて頂きましたしお名前も存じ上げていましたが、ねぇ、もしそういう事を何も知らずに街で会ったら「かわいいなぁ、ちょっと付き合ってみようかな」という感じですよね。もうこんな、こーんな本を書く人だと誰がわかるでしょう!(笑) でこの、女性で、こんなかわいらしい外見の内側に隠された、どす黒くとぐろをまいた何か、を見てしまったわけですよ、ぼくは(笑)。そしてこの、こういう外見と共に歩まれてきた人生に対する解答の仕方として、自分の中のさらに深いところにあるものを掴み取るために作品をお作りになっているのだ、という所を僕はとても尊敬します。そしてもうこの役はホントに僕自身そのもので、それを演じられる事に僕も喜びを感じました。まぁ生きていく上で、こんな風に僕も普段はいい子にしていますが、それはもう、これから映画ご覧になると出てくるこの役と同じ、頭の中ではすごい、もうほんとスゴイこと考えているわけですよ(笑)。それがどうして監督、わかるんですかっっ(指差しっ)(爆笑)とにかく監督に対しては尊厳と、憧れを感じます。
オダギリ君に関しては、えーと僕はこの映画を試写で1度見せて頂いているんですが、それが12月の終わりで、撮影が終わってからあまりにも近すぎたんですよ。で、映画を観てもまだ、自分の弟が、おいおいそこで何やってるんだ、見たいな感じで(笑)。今日は5カ月経ってますからもう少し客観的に見られるかな。ええ、僕も弟のように接していました。オダギリ君の雑誌やテレビの番組、生の肉声、という意味ですが、そういうのを見ていて共通点があるんではないかなと思っていたんですが、それがやっばりあったんですね。語らずにわかる部分もあったし。そういう意味ではこのキャスティングを有難いと思いました。

◎西川・身に余るお言葉を頂戴しまして、もう穴があったら入りたい気分です。脚本で描いた世界を今回お任せすることになり、お2人が共演なさったことがない、というのを聞いていました。また私もお2人ともお仕事させていただいた事がありませんでした。ですからそこでぶつかって、いい意味でけんかしてくれることを期待していました。それが、兄弟のシビアなストーリーを経ていますが、日を増すごとに本当の兄弟のように見えてくる、んですね。撮影の合間に、お2人のあり方とか客観的に見ていると、ジーンと来るものがあったんです。私そういうのあまり無いほうなんですけれど、今回はそこに感じるものがありましたね。で、それが必ずスクリーンに出ていると思っています。血の繋がりだけだけれど、お互いの存在から逃れられない関係。それがいったん壊された後でもそこに可能性を見つけることが出来るのか。兄弟をモチーフにしていますが、兄弟にとどまらず、人間と人間が係っていく上でお互いの内をあらわにした上で、また繋がることが出来るのかという事、そこに希望を見出せるか、という事ですね。お2人にはご自分の役をホントに育ててもらいましたし、もともとのイメージが更にふくらんで素晴しいものになったと思います。ここまで長い間ずっと協力して下さったスタッフの方々にも、深く感謝しています。


今回、せっかくお教え頂いたのですが、何しろ西川監督と香川氏はオダギリ氏と違って(笑)立て板に水のように滔々とお話になるので、メモと記憶だけではとても追いつけません。主旨は間違っていないつもりですが、言葉遣いが違っていたり、あと文が抜け落ちていたりは多々あると思います。お含み置き下さい。本当に申し訳ありません。

画像つきの詳しい記事はこちら からどうぞ。



 

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コメント

contessaさん、お疲れ様、ありがとうございます。
ますます映画が楽しみです。

投稿: luckystriker | 2006年3月24日 (金) 00時29分

conさん、ステキなレポートをありがとうございます。本当にお疲れ様でした。映画はズバリ泣けましたか?良かったらまた一緒に映画館に観に行きましょう!!よろしくお願いします。

投稿: miri | 2006年3月24日 (金) 00時30分

>luckystrikerさん
こちらこそ、いつも有難うございます。
↑にも書きましたが、明日ワイドショー見て
「いっぱい抜けてるっ」と思っても怒らないで下さい・・・今からお願いです(涙)

>miriさん
映画の感想、遅くてすみません。
物凄くわかりやすい映画です。思わせぶりなところなどひとつもなく
話が過去に戻れば、そこのカットがきちんと入れるし
今その人物がどういう気持ちでいるか、せりふで説明しちゃっているところすらあります。
それと、オダギリ氏をキャスティングしたのは、監督の意図として、このオヤジしか出ない絵面を少しでも軽やかにしようと選ばれた(笑)節があって
映画的必然性とは別次元で、特に前半、無駄に美しいショットが多いです。明らかにそう、撮っています。オダギリファンは映画に集中できないですよ(笑)。
DVD絶対買いですvv
雑誌の事前情報で出ていたような、繊細でリリカルな映像抒情詩ではありません。
でも噛んで含めるような骨太なストーリー展開に乗っていけば、たとえ途中で結末に予想が付いたとしても、落ちがわかってしまったとしても、泣けます。たぶん。
私個人は映画としての完成度の高さそのものに圧倒されて涙も出ませんでしたが
あまりいろいろ考えずに素直に泣けばいいんだと思います。

投稿: contessa | 2006年3月24日 (金) 00時59分

contessaさん はじめまして
オダギリさんと≪ゆれる≫で共演の香川照之さんのファンを4年ばかりやっています。
オダギリさんにはいつもプードル等の美味しいネタ(笑)を提供していただいて香川さんともども(?)感謝感謝でございます。
実は昨日 「ゆれる」の試写会が行われたという事で関連記事を探していたところ、こちらのブログを知りました。
スポーツ新聞等の記事よりもとても詳しく書かれていて 感激しました。何よりオダギリさんのコメントだけでなく香川さんのコメントもきちんと書き出していただいたこと、ありがとうございます。スポーツ紙のナンパという文字に多少動揺してる(?)香川ファンもこれを読んだらすっきりすると思います。
公式サイトの予告編を見ましたが、すごく重厚な映画の予感。楽しみです。これからも映画公開に向けて何かとお邪魔すると思いますが、よろしくお願いします。

投稿: marianetto | 2006年3月24日 (金) 10時40分

marianettoさん

こんにちは、初めまして。
よくぞこんな辺鄙なところにたどり着いていただきまして、本当に有難うございます。

香川さんのファンでいらっしゃるんですねv私は昔から歌舞伎が好きで、もちろん猿之介丈も大好きでした。ですから先だってのキネ旬で香川さんの「日本魅録」読んで、思わずガッツポーズしてしまったのは内緒ですvいや、あの血は後生大事にして頂きたいvv必ずや香川さんを支え引っ張り上げてくれるものとなるはずです・・・

舞台挨拶で初めて生でお会いしたのですが、あれほどの御曹司なのに、あれだけ周りに気配りし、自分を出汁に場の雰囲気さえ盛り上げて、本当に素敵な方だなぁと思いました。人として素直に尊敬できると言うか、この方のファンは幸せだなと思いました。

映画も見たので、あとでネタバレにならないように感想書きます。
私の見た感じでは、この映画は、普通に考えると主役は香川さんです。むしろそう思って見た方が、理解しやすいと思います。
夏公開を、楽しみにお待ち下さい。

投稿: contessa | 2006年3月24日 (金) 12時25分

contessaさん はじめまして。
王家衛のファンをやっています。5月に開催されるカンヌ映画祭の審査委員長を、今年は王家衛が務めます。それで今年の出品作品には日本からだとどんな映画があがってきそうかな・・・是枝監督の「花よりもなほ」あたりが可能性は高そうだな~、オダギリ氏あたり今年もカンヌに行くのかな~、などと調べているうちにこちらにたどり着きました(笑)ちなみに正式出品作のアナウンスは4月21日あたりです。
私のオダギリ歴はアカルイミライからですが、この「ゆれる」という作品は、アカルイミライ並みのとても重要な作品になるのではないかと気になっていました。contessaさんの感想を読ませていただき、いてもたってもいられなくなりました。うぅ~早くみたい!映画好きな私ですがこんな気持ちになったのは久しぶりなんです。というのも現在小さな子供を持つ身で、なかなか思うように映画館へは行けないので、王家衛特集をやっていようが映画館へ足を運ぶ気持ちというものをすっかり封印していました(苦笑)「ゆれる」が私の住む京都で公開されるときは数年ぶりに映画館に足を運ぼうと思います。
なんだかはじめてなのにダラダラと書いてしまってすみません(汗)
好きな監督などもcontessaさんとかぶるとこもあって、勝手に親近感もたせてもらっちゃってます。またおじゃましますね。

投稿: t43 | 2006年3月26日 (日) 00時51分

t23さん

こんにちは、初めまして。
書き込み、有難うございますv

>王家衛監督
私も大好きな監督です~来て下さって嬉しいですvv
今年カンヌの審査委員長、なんですか。薄っぺらなフェイクやハッタリの大嫌いな監督ですから、まじめな感動巨編を推しそうです。「花よりもなほ」、いいセンですね(是枝監督だし)。私は「ゆれる」も、実は初めて「文化を越えて理解される日本映画」だ、と思ったので、積極的にいろんなところへ出品したらいいと思うのですが、ムリかな・・・教えて下さって有難うございます。発表を楽しみにしていますv>4/12

>小さな子供を持つ身で
私も一昨年あたりまではそうで、DVDレンタルがメインでしたv でも、それでも見ておいてよかったと今は思います。
映画は今次々と新しい人や試みが生まれて本当に面白い時です。DVDリリース・レンタル開始も昔と違って同時(!)だったりします。そういう中で世間様に惑わされることなく、騒ぎが落ち着いてから、じっくり自分なりに選んで楽しむというのもカッコいい、と私は思いますが(笑)

「ゆれる」もしご覧になる機会がありましたら、是非感想お聞かせ下さいね。
有難うございました。

投稿: contessa | 2006年3月26日 (日) 06時45分

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