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2006年3月 6日 (月)

嫉妬の香り(9)

 えーと、堺さんとオダギリ氏の事をここでいつも纏めて「新撰組!」と呼んでいるのには訳があります。大河放映中、私はオダギリ氏は知ってはいましたが、むしろ小学生時代から続く「斉藤一おたく」だったのでそちらをメインに見ていたある日の某所掲示板で。この大河中最大の人気シーン直前、山南総長脱走の回です。山南さんが逃げたと知って、近藤局長以下幹部が「連れ戻せ」といきり立つのですが、その時、最初オダギリ斉藤に下った追っ手の指示が、局長の一言で沖田に代わります。で、ドラマ的には局長の万感の思いが込められた、とてもとてもいいシーンなのですが。ですが、無責任な掲示板では、そこで「きっと局長は『嫉妬の香り』見てたんだ~!!!」で大爆笑してましたvv「斉藤が行ったら、山南さんボコボコにされちゃう~(笑)」「回し蹴りだよ、回し蹴りvv」「局長、あれ思い出してヤバい、と思ったんだよ(笑)」「それ絶対説得力あるっっ!」三谷さんゴメンナサイ(笑)。私はその時まだこのドラマを見てなかったので、「え、斬るんじゃないの?」とか素で思ってましたが。
・・・それがこの回です(どんな回だ・笑)。川原さんのお腹の子の父親が堺さんだと勘違いしたオダギリ氏は、旅先にターミネーターのように登場し(これが今見るととても斉藤っぽい・笑)物凄い勢いで堺さんを殴りつけます。かつてクウガの時、クウガになる前の人(笑)自身の戦闘シーンはそんなに無かったように思いますが、オダギリ氏はカメラ位置とその魅せ方をよく知っているごく手馴れた蹴り突きで、これはちょっと感心しました。しかしそれに対する堺さんは、明らかに殴られ慣れていないんですよ。憔悴している演技、というのとは別の話で、例えば蹴りを胸で受けちゃったり、よけ方がとっさに真逆だったりして、もちろん寸止めですが、それでも筋の1本や2本は傷めていそう(汗)。改めて、局長の判断は正しかったと思いました(笑)
 堺さんは今回、別の場面で見せ場がたくさんあって、ストーカーオダギリ氏とはまた別の、透明な、叙情的な「堕落」を美しく創り出していました。この人が、詩人の中原中也をやるなら見てみたい、そんな感じです。私は、オダギリ氏に是非演ってほしい有名人が小林秀雄と白州次郎なんですが、その小林秀雄と中原中也の女を挟んだ確執なんて、メロドラマをはるかに超える(笑)凄い見ものです。誰か書いてくれないかなぁ~vv
 それと、今回は堺さんの場面を筆頭にとても撮り方が丁寧で、間も取れていたし全体に見違えるようによかったのですが、オダギリ氏だけ、一人はしゃいでしまっていてそれがとても残念でした。スタッフと仲がいいのが裏目に出ているというか、監督って、苦しい時には俳優に頼りたくなるものなんですが、それをやってしまうと、いざ自分の絵を撮りたくなった時にダメが出しづらくなるんですよね。言えば聞いてくれるとわかっていてもその一言が「ま、いいか」になる。画面のこっちで見ていて、今までオダギリ氏の演技に終始一貫しっかり「ダメ出し」出来ていたと思える監督は、黒沢さんと、北村さん、崔さん、犬童さん、李さんぐらいです。そのあたりオダギリ氏は自分で自分の首を絞めている・・・ところがあるかもしれません。

<主な出来事>
川原さんはいったん東京に戻って診察を受けます。診断は4カ月なので父親は寺脇さんなのですが、家に戻った彼女に寺脇さんは署名捺印済の離婚届を渡します。妊娠を言い出せずシングルマザーになる決意をする川原さん。一方堺さんは置き去りにされた旅先で気持ちの整理がつけられず、本上さんを含め誰にも会おうとはしません。女社長の命を受けて本上さんが迎えに行き、いったん堺さんは彼女の元へ帰ろうとするのですが、そこへオダギリ氏が登場し「川原さんのお腹に境さんの子がいる」と2人に告げます。

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