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2006年1月23日 (月)

サーミ人<世界遺産>

 「世界遺産」について特集を組んでいる局はたくさんあります。まずユネスコの名前を出せば取材費が安く済んで補助も出る。DVDが図書館・学校・公共施設という固い顧客を持っている。放送中の視聴率をスポンサーに言い訳しなくていい(笑)・・・理由はさまざまでしょうが、でも世界の果てまで出かけていくわけにはいかない私には、事情はどうあれ、とにかくとても有難い番組です。むしろ、乱立大歓迎ですv

 昨晩私が見たのは、スウェーデンの山の中に住む、サーミ人という人たちについて、でした(彼らの持つ文化が世界遺産)。今度「ククーシュカ」という映画が公開されるので、その前に見ておきたかったのです。映画は・・・第二次大戦終了間際スウェーデン奥地でかくまわれたロシア兵とスウェーデン兵の話。彼らをかくまったサーミ人女性も含め、3人の言葉は事実上全く機能しません(笑)。しかしロシアとスウェーデンはWWⅡよりはるか昔から歴史的に敵対する民族。そしてそこに起きるある事件を、サーミ人の女性が救う・・・らしいんですが。予告だけだと、日本のアイヌ民族みたいな感じ?!

「ニルスの不思議な旅」という童話読んだことのある方なら「ラップランド」という地名が心に響くと思います。彼らはそのあたりに住んでいるトナカイ遊牧民なんだそうです。隣のフィンランドは日本語と、多分母体となる言語を共有するほど、民族的文化的にたいへん近しい国ですが(そしてTOGOのおかげで漠然と親日派)、彼らから異民族として長らく迫害されていたのもこのサーミ人。知らなかったんですが、この人たちが遊牧を余儀なくされるようになったのは17C後半ぐらいから。ベドウィンやモンゴルの民とは根本的に違うんですね。だからトナカイの飼育も(番組で意図的にカットしたのかもしれませんが)宗教的色彩の非常に少ない、むしろ生産性を追及した合理的な牧畜、といった感じでした。飼っているトナカイのうち、優れた体格のオスを数頭選んで、後は全部去勢。食用牛のOXと同じで、太らせた肉が出荷されます。そして選ばれたオスは7~80頭のメスを相手にお仕事。なんっかこう、究極の選択、という感じがしますが(笑)、こういう風に生殖を人工的に司る民族の文化背景は、えてして女性崇拝か蔑視かのどちらかに、極端に別れる事が多いです。八つの季節を持ち、トナカイと共に流れていく事だけはかたくなに守りつつも、生活様式は家具・食器に至るまで今や完全にフィンランド文化を踏襲。この子供達は学校行ってないかも・・・とか思いながら(^_^;)映画の中ではキーとなるのであろうサーミ人のもともと持つ文化の部分が、逆に今からとても楽しみになってきました。
 それからサーミ人の歌も聞けました。私は基本的にアフォなので、言葉で説明されるより歌ってもらったほうが何倍もよくわかるのですが、番組で出てきた歌はフォークロアなものがあんまり残ってなかったです。迫害の実態とその有様も(当然ながら)番組では出てきませんでしたが、そのスウェーデン歌謡と混ぜ合わせたような不思議な歌は、現代の両者がそれほど過去にこだわってはいない事をうかがわせるもので、ちょっとだけ安心しました。

それから蛇足ですが。
私が見たのはTBS系列で流れている「世界遺産」です。ナレーターはオダギリ氏です。いい声、好きなタイプの声ですし、カンのいい人だな、とも思います。前ナレーター寺尾聡さんの頃からの習慣で録画もしています。
でもそうやって、全部見ている、あるいは見たのに、ここには書いていないモノは、オダギリ氏関連ではこの世界遺産以外にも、ドラマなど中心に結構あります。いわゆるスルーというやつです。いや、こんな奴はファンの風上にも置けないのはわかっていますが、いつものように×××な事を書く事に、人の気分を害する以上の積極的な意味が見出せない場合は、私の場合スルーなんです。悪口になるとは思っても、書く意味があれば書いてますが(笑)。ここはいわゆる情報提供が目的ではないので、お許し頂きたいと思います。詳しいサイトさんはもう、星の数ほどたくさんありますから是非そちらへ。




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