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2006年1月12日 (木)

「オーラの泉」

 昨晩、「オーラの泉」という霊視番組にオダギリが出る、というのでワザワザ録画して(笑)見ていました。そもそも霊の存在を肯定した上で成立するテレビ番組、というのを見たのは初めてでしたが、何だかヘンな手品みたいで面白かったです。実はオダギリ氏ももちろんですが、「後ろに何かが見えます!」(笑)系の事を言う人について私は以前からスゴク興味が在ってvv ここ半年ほどヨク見て記事も読んでるオダギリ氏が題材(失礼)ならわかりやすいだろう、という邪念が九割で見ていました。
 で、はっきり言って霊視以前に、吃驚するほど誤解が多かったです。その、多分見た目のイメージから来た誤解は、一般に売られている雑誌や本人の発言読めば誰でもわかる程度の甚だしいカン違い。このお2人は霊視以前にネタの仕込みの段階で調査が足りてないらしいのはよくわかりましたが(いや、だからこの人達は手品師じゃないから・・・笑)。100歩譲って考えても、限られた時間内で知らない誰かと何らかの関係を持とうとするなら、もう少し事前の知識があったほうが会話がスムーズだったと思うんですけれどね。インタビュアーとしてもちと失格です。(いや、だから対談番組じゃないから・・・笑)
 それで、私のようなニワカファンはともかく、もっとちゃんとずっとオダギリ氏のファンの方々はもう、笑いを通り越して怒り心頭だろう・・・と思ってこっそり徘徊して見たら。皆さんが「感激・納得」しているのに2度吃驚。いや、やっぱりファンというのはそうでなくてはいけないんですね~己が邪念を深く恥じました・・・全然信じてませんけど(笑)。

 私はクリスチャンで、普段から目に見えないものを当たり前のような顔して信じていますから、何かを「信じている」人をとても尊敬しています。とりあえずその人の話を全面的に受け容れる・・・だけの素地は自分にあると思います(そーゆーのを番組で「憑依体質」と言ってました・笑)。どうしてかというと、何かを「信じる」というのは物凄く・・・人知を超えた知恵と力と勇気が必要なことだ、というのを経験から知っているからです。心身ボロボロになるまで本人の全精力を傾けてもまだダメだった、というような経験が、例えお坊様でもイスラムの方でも「信じている」と言い切る方には一度ならずあるわけですから、だから「信じる」に至ったというその事だけでもとても尊敬に値すると私は思うんです。ですので、どんな話、誰の話でも私はとりあえず全部真剣に聞きます。今回の番組も、オダギリ氏が「何だよそれ~」と言いたげに必死で笑いをこらえているのにつられないように苦労しながら(昨日のオダギリ氏は昨今まれに見るお行儀のよさ、オトナな対応で感心しましたw)、最後まで真剣に見ました。もちろん。
 でも信じている、と言っている人の話を本当にまじめに聞いていると、宗教の勧誘も含め、本人自身がまずそれを全然「信じていない」とわかる事がほとんどです。昨日の番組でも、ある事で、オダギリ氏にも途中から(っていうか、最初から?・笑)それがわかったと思います。自分が信じていないものを人に押し付けるなんて、いかがわしい以前に失礼ですよね~マナー違反。「小さな女の子がついてる」のくだりではオダギリ氏がぶち切れるのではないかと本当にハラハラしてました・・・・。ワタシナラ殴っていますヨ、絶対。お遊びで人を傷付けてはいけません。

片方の霊視の人は知らない人だったんですが、もう1人は、三輪アキヒロさんでした。三島文学をかじったことのある人、彼の作劇を愛する人なら、総体ご存知だと思います。夜中のテレビに容赦なく晒される姿を見ながら、老いというのは誰にも等しく残酷なものなんだなぁ、と、途中からまるで谷崎潤一郎のような事を(おい)しみじみ思ってしまいました。そしてさらに、三島が塗炭の苦しみの末に打ち立てた近代演劇を、根底から全否定するような三輪さんの「役者は憑依されて演じるもの」と言う、涙が出そうな安直な発言を聞いて、正直三島は先に死んで正解だったのだと、改めてため息ついてしまいました。と、同時に、その発言を聞いて即座に三輪さんから気持ちを離したオダギリ氏に、ほっと安堵し、とても頼もしく、救われたような気持ちにもなりました。この人は本当にまともで正しく明るく強い人なんですね・・・改めて彼のお母様を心の底から尊敬した事でした。


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