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2006年1月25日 (水)

有頂天ホテル(1)

 水曜日は映画の日、ですがvv今日は、子供を朝送っていったので、その場に居合わせたお母さん友達を誘って、6名ほどで見に行きました。自発的営業(笑) ↑は、面白いと評判高いので、誘いやすかったです。 そしてそのうちのお一人は、私にオダギリ氏のDVDをどっさり貸して下さった恩人v 2人だけ鑑賞ポイントが偏りそうだったので(笑)並んで座りましたvv

 結論を言う前に、一緒に見た人について説明したほうが良いかもしれません。このご時世に、と思われるかもしれませんが、学校が私立なのでみなさん普段からホテルはあちこちで使い慣れていらっしゃる(うちを除く・笑)。夏休み・年末年始の長期滞在やちょっとしたお祝い事など、別荘を持つのが難しくなってきた昨今、以前よりも個人利用は増えています。で、そういう使い慣れた方々に言わせると、まず「何だかよくわからないホテル」でそこがあまりピンと来なかった、という事でした。私は大学生の時、一般庶民ですから泊まる側ではなくハタラク方で(笑)、フロントで業務と通訳のバイトをしていました。だから、奥様達がなぜ「ホテル・アヴァンティ」に違和感を感じられるのかは、とてもよくわかります。ただ、私はともかく、こういう「泊まる側」から見ている観客にも気づかれるようでは、ちと舞台設定として甘いんではないですか?とは言いたいです(実はネットの某所映画評でも指摘されてて、見る前はそんなヒドイ事言わなくても・・・と思ったのですが。納得)。
簡単に言うと、ホテルは使用目的と収容人数と立地条件で実にさまざまにタイプがあり、それによってお行儀も料理もホテルマンの対応も千差万別、です。で、それぞれのホテルが「うちはこういうホテル」という記号を、玄関ホールや従業員の言葉遣いや対応の中に刻んでいるので、お客の側も「そーいうホテルならこーしなくちゃね」ということを常に考えながら利用する。映画を見ている人も、全員とは言いませんがやっぱりホテル・アヴァンティに入った途端、その記号を読み取ろうとすると思うんですよね。でも最後まで見てても、ここが富士屋ホテルなのか、オークラなのか、プリンス(ここが教えた、と思わせるミスはあり)なのか、その格付けがわからない。出してくる記号がバラバラでホテルとして空中分解している。そのあたり映画は、テレビや舞台と違って、すべてを映してこそのリアリティなので残酷です。で、この荒唐無稽な愉しいお話を支える土台に力がないので、「あー"何だか"面白かった」で終わっちゃう。それはちょっともったいなかったと思います。各自に当てられたネタを披露するだけならただの宴会、人間ドラマを書きこんでこそ、の三谷さんだと思うのですが、足元が弱くて話が起き上がって来なかったんでしょうか。もっと思う存分筆を振るってほしかったです。

 ストーリー展開で言うと、松たか子さんと麻生久美子さんの絡む?話はとっても素敵で、途中お2人の演技に何回もジワッと来ました。YOUさんも、あの役は、ほんとうに彼女にしか出来ない、素晴しい役で出色の出来。最後に全部サラっていった感じです。反対に、途中まで他を寄せ付けない凄さで画面を圧倒していたのに、落ちが付かなくて台無しになってしまったのが、佐藤浩一さんの話と、西田敏行さんの話と、香取慎吾さんの話。グランドホテル形式といわれる脚本は、何が難しいって実はソコが肝心かなめ、なんですが、三勝三敗で引き分け、という事?
いや・・・役所公司さんストーリーが有りましたね・・・_| ̄|○ 

 役所さんは、一番いけないのは、「こんなのホテルマンじゃないっっ」っていう不安が思い切り顔に出ちゃってた所です。それなら、オダギリ氏が下天監督にしたように、大量のメールでも徹夜の話し合いでもして、もっと脚本を練るべきだった。客の灰皿の話も、主賓のいない祝賀会も、記者会見中止時の対応も、この映画の筋書きにそった実際のホテルマンなら絶対にしない「一番やってはいけない対応」をしている。たぶん役所さんも、そういう時実際はどうするかを見た事あるんだろうと思います。一緒に行ったお母様の何人かも不思議がっていた通り、別のよくある手で同じ落ちにたどり着けるので、そっちだったらもっと「有りそうで無い話」に大笑いできたかも。それは三谷さんの取材不足だから仕方ないでしょう。でも100歩譲ってたとえ脚本がそうであっても、役所さん自身は映画に出たら、そこは無理やりでも納得しないといけない。まさか狸御殿のオダギリ氏ほどは苦労しないと思いますし(殴)、役所さんの不安が、間違い探しなどしない観客にも「なんとなく」伝わってしまっているのは、映画全体として、果たしてよかったんでしょうか・・・・という感じ。もったいなかったです。




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